- ベストアンサー
2色刷り書籍のデータ作り方と注意点
- 2色刷り書籍の作成において、デザインやDTPの関係者の方に向けてデータの作り方と注意点を解説します。2色刷りの書籍の仕事を受けたが、2色の入稿経験がない場合に役立つ情報です。
- 2色刷りの書籍では、カラーデータとグレースケールデータを使い分ける必要があります。表紙はカラーで問題ありませんが、本文の図や写真などはグレースケールで作成する必要があります。IllustratorやPhotoshopでデータを作成する際には、カラーモードを注意して設定しましょう。
- また、4色のPhotoshopデータを2色に改変する場合、グレースケールにするだけでは色が汚くなることがあります。ダブルトーン2版を使用する方法もありますが、別の方法を探すべきです。2色刷りの書籍制作においては、データ作成の際に色に関する注意点に注意しましょう。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
すでにご存じかもしれませんが、基本的に知っておくべきことを書きます。 印刷は、C・M・Y・Kの版ごとに印刷機を通します。 つまり、4色フルカラーの本を作るということは、4回印刷機を通すということです。 当然ながら、2色の本を作るときは、2回印刷機を通します。 したがって、先行回答者がいうとおり、イラレでもフォトショでもインデザでも、 KとMしか使ってはいけないということです。 逆に、KとMを混ぜて使うことには問題ありません。 ただし、ここで注意しなければならないことがあります。 図版(写真・グラフィック)にはKとMを混在させても問題は少ないのですが、 文字のカラーにKとMを混ぜて使うことには、相当慎重になるべきです。 2色刷の本は、先ほど言ったように、印刷機を2回通すわけですが、 印刷される紙は、湿度などによって微妙に伸縮するため、 「版ズレ」という現象が起きがちです。 「版ズレ」というのは、本来のデータ上はKもMもまったく同じ位置にあるのに、 印刷したときに微妙にずれが生じることです。 文字に対して版ズレが起きると、文字が二重に見えてしまい、 非常に見にくい本に仕上がってしまいます。 この版ズレは、0.0何ミリという単位で起きるのが普通なので (仮に0.1ミリ以上ずれたら、印刷会社の落ち度で刷り直しです) 大きなタイトル文字、ゴチック体などならOKのことも多いですが、 小さな本文文字、明朝体のように線の細い文字には使うべきではありません。 また、図版であっても、0.1ミリといった細い罫線にKとMを混在させると、 1本の線が2本に見えてしまうと言ったトラブルの原因になりますから、これも要注意です。 ですので、MとKの混在は、塗りの部分などの使うと考えた方がよいでしょう。
その他の回答 (2)
- yellows
- ベストアンサー率42% (188/441)
>また、4色のphotoshopepsデータを2色に改変するには マゼンタのままですか、 あとで特色に変えるのですか? チラシでないので、画像を2色でなくグレースケールでよいのでは? 2色 = 画像2色 ということもないので クライアントにお聞きになったらいかがですか?
お礼
ご意見有り難うございました! マゼンダのままですが、先日無事色校正に出せました。 有り難うございます。
Indesign、Illustratorでは「KとMのみを使う」としか言いようがありません。 CMYKのPhotoshopデータをMKのデータに作り変えるには、私は「チャンネルミキサー」を使います。 まずCチャンネルのCを0(ゼロ)に、またYチャンネルのYも0に落とします。 それで自然な写真が出来上がればそれでOKです。 しかしそれでは色が剥げ落ちて不自然に見える場所があちこち出てくることもあります。 そういうときはMチャンネルとKチャンネルで調整していきます。 具体的には、Mチャンネル・KチャンネルのそれぞれでCやYの数値をプラスの方向に少しずつ上げて剥げ落ちた部分の色を補っていくのです。 ひとことで言えば、もともとはCだったところを、Cは0にしてしまったのでその分を軽めのKやMで置き換えて埋めていくということです。 一枚一枚、仕上がり具合を見ながらの作業になりますので時間はかかります。 以上参考になれば幸いです。
お礼
ご意見有り難うございました! チャンネルミキサーの使用方法大変参考になりました。 有り難うございます。
お礼
どの方も大変参考になるご意見有り難うございました! 印刷に関して知識が乏しかったため大変参考になるご意見でした。 先日無事に色校正に出すことができました。 ありがとうございます。