中国がどんな国か?視点によって見解は分かれるのでしょうけど、経済的には日本の後を追って発展途上にあるといったイメージです。東京オリンピックに対し北京オリンピック、大阪万博に対し上海万博といった具合。なんとなくシンクロしていると思いませんか?東京オリンピックは1964年(昭和39年)で、大阪万博はその6年後の開催でありました。これに対し北京オリンピックは2008年、上海万博は2010年に開催されました。ですから現在の中国は、日本の昭和40年代の発展段階といったイメージなんですね。日本と違うのは全学連、全共闘、安保闘争といった学生運動が無いことです。日本が東京オリンピック、大阪万博を開催していた時代は、成田空港の建設をめぐって成田三里塚闘争が起こっていた時期でもあるのです。反対闘争のおかげで成田空港の開港は10年ほど遅れたのですかね。中国は中国共産党の一党独裁という政治事情もあって、それほどの反対運動が起こらない分、発展のスピードは早いです。中国は反対運動が無い分、何事もぱっぱぱっぱと進んでいきます。中国の経済というと沿岸部と内陸部、都市部と農村部の発展の格差がいわれますが、それは日本だって同じだったのです。今でこそ日本は世界の中では地域格差が大変小さい国ですが、昔は決してそうじゃなかったのです。かつての日本だって高度経済成長時代は、公害病、大気汚染といった弊害が起こりました。それは中国だって同じだと思います。今、中国人が消費する石油は日本人の1/3ぐらいです。いずれ中国人は日本人と同じぐらい石油を消費するようになるだろうと考えています。日本で起きたことは中国でも同じように起きるとまではいいませんが、今、中国がすごい勢いで日本の跡を追いかけてきているのは間違いないことなのだろうと思うのです。