こんにちは。40代既婚女性です。
今は主流ではないと思いますが、
結婚は「親が執り行う儀式」でした。
結婚する当人より親が張り切ってやるものでした。
結婚相手も親が捜してきましたからね。
私の結納の時は、(25年前)
100万現金と、40万のダイヤ、結納飾り自体が、10万ほどのもの。(派手)
半返しで、50万結納の場で返し、時計を新郎へ(10万程度)
仲人へ両家の親それぞれから、5万ずつのお礼をします。
仲人はその後、両家へ10万つづ結婚祝いを届けます。
結婚式披露宴が終わり、新郎新婦が新婚旅行へ行っている間に、
両家の親が仲人宅へ出向き、10万ずつお礼を渡します。
同じお金がグルグル廻ります。
さて実質残った30万程度のお金ですが、
これは花嫁の親が管理しています。
「花嫁はお金などと言う汚い物に触れてはいけないし、お金の事を考えてもいけない。」のです。
親に万事任せておけばよかったのです。
この30万に、+親の財力で持って
嫁入り仕度をします。
もちろん、30万に手をつけなくていいなら
そうします。
だいたい10年間は、夫の稼ぎで花嫁の物を購入しなくていいように、
服や下着、ハンカチから靴、和服、化粧品10年分用意します。
新郎は、花嫁にするのは食べさせることだけ。と言う風にしました。
もちろん、親は五大宝石も用意します。(ダイヤ、パール、サファイア、ルビー、エメラルド)
また、新郎へ大島紬の和服一式もあつらえます。
家具はドレッサー、箪笥、ベッド、布団一式などです。車を持たせるところも。
なぜか地方によって、食器棚と食器鍋釜は新郎側が全部用意する所があります。
食べることに関しては、男が全責任持つということか?
花嫁道具を入れる入れ物(新居)は全部新郎側が用意します。
新築する場合もあるし、借りる時は初期費用は男側が全部出す。
花嫁道具にふさわしい広さが求められます。
もちろん、こんなことができるのは、一部の人に限られますがね。
100万もらったら、1000万ぐらいの支度をして、
出すものだとか言う人もいます。ぶるぶる。
花嫁道具は、嫁の個人的財産ですので、
たとえ夫であっても手につけることは許されません。
これは、嫁の地位が低く、女性に人権が無い時代、
花嫁道具は嫁の個人財産として、身を守りました。
売り払って逃亡資金にすることもありました。(私はそうしました。)
目録を作り、新郎側に渡し、
荷物を納めて、近所に披露したあと
腰紐の一本でもなくなっていたら、それは新郎側の責任を追及されます。
(目録が証明する。)
また、花嫁道具を新郎と花嫁が一緒に選ぶと言うことも出来ませんでした。
どういう大きさなのか、テイストか、何を買うのか
一切新郎は知らせれません。
なぜなら「花嫁のものだから」です。
花嫁とその親が買いに出かけるのです。
新郎は知りたくても許されませんでした。(こっそり花嫁に聞けるけどね。)
箪笥の中身も一切干渉はできません。
このようにして立派に仕度が出来る親ならいいのですが、
そうでない時は、肩身が狭くなるので、
嫁いびりや理不尽な要求でも
黙って耐えるしかなかったのが、多くの女性だったと思います。
とにかく結納金と言っても、手元に残るのは微々たる金額です。
私の場合は親が管理していたので、どうなったか分かりません。
結婚式費用の一部に当てたと思います。
そこは親子の信用ですし、
花嫁が自らそろばんをはじいて、
結婚費用の算段をするなど「はしたない」行為と言う時代でしたので。
「新郎の親や自分の親の言うとおりにするのが、よき娘である。」
「娘の時は親に従い、嫁いでは夫に従い、老いては子に従え」という教えが
まかり通っていた時代です。
しかし裏を返せば、自分の人生の大事な節目なのに、
親任せでいいものか。
それを「いいお嬢さんだ」「いい奥さんになれそう」というのは
夫側に都合のいい、世間知らずで一生いることが、
いい嫁の条件ということです。おそろしい。
一人の人間の意志を認めていないということ。
今のは昔の結婚事情から変化する過度期だと思います。
結納金は花嫁自ら管理し、新郎と相談して
家具を買う足しにしたらいいのでは?
そもそも30万程度しか残らない結納金ですから、
ちょっとした家具を買えばすぐになくなります。
今は和服も和ダンスも、ドレッサーも布団も
買ってまで嫁に行きませんからね。
車や、ゲーム機の方が重宝されますかね?
私は親戚や友人からの結婚祝い金も、
親に預けて親が全部お返しやなにやらしていました。
10年後、
私の10才離れた妹は、結婚の時
祝い金を全部自分で管理すると言い出し
(お返しも全部自分で決める)
家具も新郎と一緒に見に行くと言い出し、
結婚は親が取り仕切るものだと言う考えの
親とものすごい喧嘩をしていました。
妹は、「私が結婚するのだ。彼も箪笥を使うんだから、彼の好みだって聞かないと。
当たり前の事でしょう。お母さんが結婚するのではないのよ。
私と彼が使う箪笥よ。自分の貯金で買うから親は黙ってて。
お祝いも、私へのお祝いなんだから、私が全部預かって当たり前。」
そういう考えでした。
最後は親も根を上げて、「若い人の勝手にすればいい」になりました。
あの頃から親の名前で招待状を送るのではなく、
新郎新婦が招待する形になってきましたね。
以上参考にしてください。
お礼
とっても参考になる回答をありがとうございます(^O^)感謝感激です なるほど、昔は結婚という儀式が大変だったんですね。女性がソロバン勘定しなくていいのは気が楽ですね☆しきたりを知れてとても勉強になりました。