多客臨として毎週金曜日(始発駅基準)には運転されているので、上野発・金沢発ともダイヤ改定前の3月2日・9日・16日は運転されると思われます。例年、「JTB時刻表」「JR時刻表」等の1月号までは2月の運転日までしか掲載されず、正式には3月(ダイヤ改定前)の運転日は2月号の発売待ちです。
この急行「能登」ですが、ダイヤ改定(3月17日)以降は運転取り止め(=廃止)になる模様です。
本日発売の「鉄道ダイヤ情報」誌によると、現在は「能登」の車両(新潟の485系6両編成)を使っている上野口の「ホームライナー」を、ダイヤ改定以降は大宮車両センター所属の185系7両編成に置き換えるとの事。
現在、「能登」車両の運用は、
●「ホームライナー」→回送で上野へ戻る(これを2往復)→下り「能登」→金沢→「北越3号」で新潟車両センター入庫
●新潟車両センターを出庫して「北越8号」→金沢→上り「能登」で上野着→尾久操車場へ回送して昼寝
となっています(「能登」の運転が無い日は「ホームライナー」運用を繰り返して尾久操車場へ戻るだけ)。
その「ホームライナー」を185系に置き換え‥おそらく、「能登」の廃止を見越した措置と思われます。
では、私が「能登」に乗ってみての感想。
不定期列車になった後の2010年秋に乗ってみましたが、本当にガラ空きでした。4人分の座席を向かい合わせにして1人で「独占」できる位です。
それより前、定期列車だった2008年の5月の大型連休時には、さすがに「能登」(当時は489系ボンネット車両9両編成)も満員、自由席は座れない人もいた位でした。それでも寝台特急「北陸」が1ヶ月前午前10時の前売り開始と同時に売り切れる有様なのに対して、「能登」の指定席は「楽勝」で確保できました。
そんな「能登」も、上野を23:58に出発して赤羽、大宮、上尾、桶川‥とこまめに停車していた頃は高崎線の「最終列車」の役割があり、通勤客で熊谷付近までは混雑していました。座れない客は、ラウンジカーに流れていましたね(笑)。しかし、首都圏と北陸を結ぶ夜行列車としては、繁忙期を除くと乗車率は低迷していたようです。
いずれにしても、道半ばの長岡(長野経由の時代は直江津)で進行方向が逆になり、夜行列車故に(寝ている人がいるから)座席の向きを変えるのは極めて困難。結局「後ろ向き」のまま目的地へ‥座席車だけの列車としては、そこが「嫌味」ですね。