結構上手い方だと思いますよん。
顔が一番描くの楽しいんで、つい力入っちゃうのは分かる
んですが、そこありきの意識だと知らず知らず当たりを
つける際に頭がでかくなりがちです。ですから、まず大まかな
頭身を決めて、顔から胴体が伸びるというより胴体の上に
顔がついている、という意識を持つと頭がでかくなり
すぎずに済みます。気持ちはよく分かるんですけどね。
あとは骨格の構造と筋肉の流れを少しずつでもいいので
意識できるようになると、自然と人体デッサンは崩れにくく
なります。たとえば、クレープの絵だったら肩・腕のバランス
がまず崩れているので、描き順に従って順当に腰のラインも
おかしくなってしまってます。肩・腕は肩甲骨の前に上腕骨が
ついているため、腕を前に組む時にはもっと腕の線が内側に
来ますし、間接の位置がずれてるのは尺骨の長さや
上腕三等筋のしなりを考慮していないからです。この辺は
一度構造を理解してしまえば、結構楽しくなります。
どういう風に動いてどういう風には動かないかをちょっと
考えてから実際に自分でポーズを取ってみる、あるいは逆に
ポーズを取ってみて、あ、こういう理屈だなと理解する。
こーして描きまくってればすぐ上達しますよ。夏休みとか
冬休みとかね。
大まかなバランスが取れるようになったら、手のひらや
指といった細部についても同様にしてみてください。
顔もそうですけど、細部から凝り始めると全体のバランス
が悪くなりがちです。
もちろん、楽しく描くのが一番なので、ちょっとお勉強
したらごほーびに顔を気合入れて一枚描くとか。やっぱり
一枚にいかに集中できるかが上達を左右しますけど、毎回は
集中できないので。楽しいサイクルを回せるよう自分なりに
工夫してみてください。まー、でも今どきの子はpixivとか
あるし、モチベには事欠かないかなー。
あと、影は光源がどこにあるかを常に意識してみてください。
クレープの絵は女の子の左からちょうど車のヘッドライトが
(遠くから)近付いてくるような場面に見えます(左の
足元から上へ、という感じ)。その場合は腕と胸元、首周り、
顔それぞれのコントラストの割合がちょっとおかしいです。
上手く説明できませんが、実際に自分に懐中電灯をあてて
観察してみるとよく分かるかも。特に胸元のおかしいかな。
絵は観察眼だともいえます。観察眼てのは、実際の見た目
だけでなく、その仕組みを理解することです。そうすると色々と
応用が利くようになってきます。そのうえで大量の描写経験を
経ると、「こういうときにどう見えるか」が分かってきて、
模写でなくともそれなりに描けるようになってきます。
今からどんどん伸びていく時期ですので、色んなものをみて、
考えて、感じてください。やっぱり画面を通してよりも実際の
五感で感じるものの方が圧倒的に強いです。天気のいい日は
写生に出かけるのもいいと思います。
ぜひ上手くなって、自分の思いを表現できるようになって
ください。頑張って~。