富山商業高校の大学進学の実績はほぼ全員が推薦でしょうね。
国立大学への進学は一般入試(センター試験と個別試験の二つの関門)を突破するのが今も昔も大本流です。しかし近年では、私大の推薦入試が定員早期確保の思惑でその比率を増し、その流れで国公立も推薦枠を増やしてきました。商業や工業高校からもかつてよりずっと行きやすくなっています。中途半端な進学校で落ちこぼれ行き先がなくなるくらいなら職業高校から上位で推薦狙いという道もある(それを勧める中学の先生さえいる)ようです。
富山商業の富山大の実績は大したものですね、2ケタになることもあるようです。富山南は30人くらい。質問は、富山商業で最上位を狙うのと、富山南で何とか上位に食い込むのとどっちが難しいですかという意味なのでしょう。富山大の数字だけを見れば商業高校でもそん色ない感じです。
しかし、気を付けなければならないのは、富山商業の国公立の実績はほぼ「富山大一本かぶり」です。推薦に絞った対策で卒業生をこの大学に送り込むノウハウだけはある、ということで、それに乗れなければ、「私大の商業高校推薦を狙うしかない」ということです。
富山南は、富山大のほかにさまざまな国公立大への実績があります。入学時の偏差値の割には善戦していると言えるレベルです。彼らは、一般入試の準備に徹しているために、仮に富山大に行けない成績でも他に(国私にかかわらず)切り替えがきくということになります。
質問の「富山大への行きやすさ」に限れば、案外いい勝負かもしれません。しかしそれ以外の大学への進学を考えると、さすがに普通高校である富山南に大きなアドバンテージがあります。家計の都合というのが「(地元の)富山大でなければ就職」というのなら、富山商業でもいいでしょう。