自分は、民主党を擁護している訳ではないのですが、自民党を批判すれば、自動的に民主擁護となってしまう事に疑問を持っています。
「自民党政権だったらもっと悪くなっていた」とは思いませんが、「自民党政権でも同じだっただろう」とは思います。
自分がそう思うのは「自民党政権だったらもっと良かった」と言う方がいるからです。
原発の事故も、震災の規模も、想定出来ていなかったのは、自民も民主も同じです。
「コロンブスの卵」の逆バージョンで、人が先にやった事に対しては、後から続く人は何とでも言えるものなのです。
まず、福島原発にこのような事故が起きた原因の一つに、震災当初の菅元総理の行動が問題だったと言われる方がおります。
ヘリコでSPを引き連れて、わざわざパフォーマンスの為に現地まで出向いた為に、現場作業員の対応が遅れたと言う事らしいですが、そもそも、福島原発が爆発事故を起こした原因は、予備電源が地下に置かれていたと言う初歩問題はさる事ながら、もしもの時の安全装置が無かった事です。
正確には「蒸気凝縮冷却装置が取り外されていた」と言う事ですが、これは平成15年第29回原子力安全委員会臨時会議録、同年第10回原子力安全委員会定例会議録の中に記載されている事です。
まだ自民党小泉政権真っ只中の時に決められたものですね。
仮にこの蒸気凝縮系装置さえあれば、福島原発の水素爆発は免れていた、と言う事は、簡単に言える事ではないかも知れませんが、「もしかしたら」と言う想いは、菅がヘリコで出向いた事よりも捨てきれません。
次に震災の復興の遅れ。
これは「原発」の問題に他を置いてありませんが、その前に、縦割り行政の弊害があります。
ガレキ一つ撤去するのに、膨大な量の資料が必要になります。
これが日本で起きた「初めての震災」なのであればともかく、過去に幾度ともなく大きな震災を経験してきた日本で、それが全く今回の震災に生かされていないのだとすれば、その場しのぎの対応をしてきた自民党にも責任がある事だと思います。
もし、仮に過去50年も与党で過ごして来た自民党が、「さすが自民党」「本当に良い政党」と言えるのであれば、まだ素人同然の民主党は、それに従った行動が取れたはず。
今まで、過去に清算出来ず溜まっていた負の部分を、たまたまその時に政権を取ってしまっただけの力のない政党が尻拭いをしようとするから、余計に時間がかかっているのではないでしょうか?
それと、根本的な人間の本性は、いつの時代も変わりません。
政治家、一般人に関わらず「放射能を持ちこむな」とする人間の感情。
相変わらず、同じ東北である我が県でも、被災地の瓦礫の受け入れを容認致しておりません。
子供を心配する気持ちは、同じ親であるからには痛い程理解出来るのですが、自分の子供を思えば思うほど、被災地の子を持つ親の気持ちも理解出来るのです。
「国が何とかしろ」「早く対応しろ」と言う前に、自分達一人一人が考えなくては、どの政党が与党であっても答えは同じだと思っております。
回答にならず、長文すいませんでした。
お礼
回答ありがとうございます。 「ない」という趣旨の回答ですね。