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年賀状と欠礼ハガキについて
私の弟(71歳)は現在闘病生活を送っております、食事はとれず病院での点滴です、毎年出してい る年賀状も未だ購入していませんが、もしもの時欠礼のハガキを準備しなければならなくなると・・・・ 年末も押し迫ると間に合わなくなる・・・などなど考えてしまいます、このような時はどのような対処方法があるのでしょうか、ごく一般的なやり方があれば教えてください。
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- michael-m
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間に合わなくなる??? 欠礼はがきは、新年を祝う気持ちになれない場合に出すもので、形式だけの事ではありません。 『ご霊前は古札を使う』これは不祝儀を準備してはいけないという作法ですよね。新札を使うと準備していたかのように感じるので、不祝儀には古札、祝儀には新札という習慣があります。 ご存命中に準備するものだと考えるなら、あまりに不謹慎としか言いようが無いです。心づもりは大切ですが、準備とは違います。 欠礼はがきは文字通り「礼を欠する」、不幸があった場合に「こちらから新年のお祝いを述べる事を遠慮します」というお知らせであって、相手方が年賀状を出さないように通知するものではありません。ですから喪中に年賀状が来ても決して失礼ではないのです。この事はマトモな礼法書には書かれています。 まるで年賀を出すなという通告文扱いかのようにいい始めたのは、売名甚だしい近年の似非マナー講師たちです。 ですから存命中に考える事ではないんですよ。 存命中でも精神的に辛くて年賀を申し上げる気分でなければ年賀状を出す必要もありません。 殆どの人が年賀状を出すのが礼儀だと思っているけど、これが大きな間違い、本来新年の挨拶は言葉で交わすもの。多少遠くても挨拶に伺うのが礼儀です。ですから正月に会える人に年賀状を出すのは「会えるけど面倒だからはがきで済ませる」という本来失礼な事なんです。 しかも書面の正式なものは書状であって葉書は略式、つまり目上や世話になった人に葉書を出すのも本来失礼な事です。 ただ近年ではその柄の楽しみを待ち受ける人が多くなったことから葉書で出しているということなのです。 更に年内に出すというのも間違い、本来は挨拶の代わりですから、元日に書くのが礼儀だったんです。 つまり小正月、七草など地域によって異なりますが、正月中に届けばよかったのです。 ところが郵便局は二日が休みになり、元日に出しても三日以降になる。そんなことから郵便局が「暮れに出せば元日に届けます」と宣伝した事から、年内の年賀状が定例化したもので「常識」ではありません。 またもう一つ世間が似非常識家の風評に騙されている事があります。それは喪中の期間についてです。 既に個人やお寺や神社の幾つものサイトが指摘し始めていますが、現代において忌中は49日か50日、喪中は期限がありません。 実は1年間喪中の根拠はどこにもないんです。似非常識家が明治の布告令を挙げますが、ここには前文として「禊ぎ祓えを受ければ問題なし」とか書かれているだけではなく、喪に服す人物も特定されている上、完全な男尊女卑の風習なんです。それに最長は実父母などの13ヶ月で1年ではありません。(ちなみに神社本庁でも50日以降、或いは以内でも祓えを受ければ問題なしとしています。) 旅行だ宴会だ、節句だとさんざん遊興を楽しんで正月だけ「喪中です」なんてふざけた話が常識である筈がありませんでしょ。相手に対してとんでもない失礼に当たります。 このため戦後には正式に廃止され、昭和になってから官庁が定めた「忌引き規定」が正式なもので、世間ではこれに倣って定めています。 しかしこれでは短か過ぎるため、本来の忌中に倣い仏教では四十九日、神道では50日、その他の宗教でも定めが無い限り概ね一ヶ月が定例化しています。 また宮中では1年がありますが、これも30日ごとに分割されており、実際には天皇は50日から一部公務に復帰されますし、上の者に遠慮して規模を縮小するという礼法が日本には古来よりありますから、天皇家に倣って一年間という作法はありえません。逆に失礼に当たる事です。 また「喪」とは自分が悲しみで社会生活もママならないほどであるという意味ですから個人ごとに異なります。 つまり「1年の喪」という規定はドコにも存在しない嘘なんです。 以上を踏まえて 【対処方法】 年内・年始に不幸があった場合、年賀状を出して居なければその時点で喪中欠礼葉書を出します。 年賀状を出した後であれば、その時点で訃報を出せばよいのです。 闘病中で年賀を祝うどころじゃないという場合、無理に年賀状を出す必要はありません。 それでも近況を知らせたり挨拶をしたいというのであれば、寒中見舞いという形で出せばよろしいのです。 寒中見舞いは現代では小正月過ぎ、或いは七草過ぎ(小正月は地域によって異なる)に出す慣例になっていますが、一度に全員に出す必要も無いし、年が明けてから、或いは喪が明けてからでも(着信が節分前まで)少しずつ出せばよろしいです。 届いた年賀状に対する返事も同様です。年賀状には一文「年賀を頂き慰められました」位の事を書いておくといいと思います。 ちなみに私の父は元日が命日ですから、嘘八百で矛盾だらけの因習に惑わされなくて助かりました。 礼儀作法は必ず理由があるもので、根拠のない因習とは違います。形ではなく心だと言う事を忘れないで下さい。
お礼
早速詳しい回答いただき有難うございました。