MTW(UL1063)電線の被覆除去
MTW(UL1063)電線の被覆除去を手動のワイヤーストリッパーによって行うと芯線断線や芯線へ傷を付けるの不良が出て困っているという相談を受けました。 実際の作業を見せてもらいましたので状況を書きます 電線は20AWG ストリッパーはベッセルの赤/黄 ホーザンの青(撚り線側) の3種が作業に使われていましたが 20AWG の位置で被覆を除去すると どのストリッパーを使っても1-3本の芯線断線か1-2本の芯線への鋭く深い傷(ストリッパーの刃による)がついている もしくは断線と傷との両方のが発生する。 被覆の除去は慎重を期してストリッパーで被覆に刃を入れハンドルをしっかり握った後ストリッパーを一旦電線被覆から外して作業台の上に置き 抜き取る側の被覆を指先で摘んで真横に引き抜いていました この引き抜きはかなり大変で指先が痛くてたまらないといっていました。 しかし20AWGの刃では先の問題が出るため18AWGの刃で作業をするがそれでも断線、傷がつく の不良がでるので困っている。 そこで私は電線をカッターで輪切りにしたところ 芯線の集まっている位置が円形被覆のほぼ中心にはなくルーペで覗くと 偏っていること 芯線の束(21本だそうですが)の中に被覆の樹脂が入り込んでいることがよく判りました。 芯線の偏りがあれば断線や傷が出来る原因になるでしょうし 芯線の束の中に樹脂が入り込めばそれも断線や傷発生の原因になると思いますが どうすればいいかを助言できませんでした。 電線の構造がこうしたものであるのが一般的とすれば 断線も傷も一定比率で発生するものだ と納得できればそれでいいように思いますが 他の電線ではこうした問題はないといいますので何か原因があるのでしょう どなたかご存知の方がありましたら教えてください
お礼
ありがとうございます。