カビは視認できます。
カセットの窓から覗くテープの巻側面に白い塊や綿ゴミ状のものがあればそれがカビです。
無い場合はカビではありません。
デッキ側のヘッドの汚れの場合もありますので、その場合はクリーニングテープを使用してみます。
そのクリーニングテープによって走行時間が異なります。1回5~20秒以内が大半です。
三度程度繰り返しても症状が改善されない場合はヘッドに何らかの異常があります。
目詰り程度ならば他の手段で改善することもありますが、湿式のヘッドクリーニングテープが無くなった現在では蓋を開けての手作業となります。
構造自体に詳しくない場合はお薦めしません。すなおにメーカーの修理サービスに依頼した方が良いです。
カビが生えたテープを機器に入れて再生した場合は、ヘッドの目詰り、走行系に汚れが付着してカビの胞子が機器内に散乱して機器自体が汚染された状況となります。
ヘッドは目詰り、走行系は汚れ、胞子自体が機器内に散乱するために症状が改善しても、他の再生したテープに付着してそれらのテープもカビが発生する要因となります。
通常はカビを確認した時点で廃棄推奨です。
かつてはテープクリーニングキットもあったのですが、今はありません。
どうしても、と言うのならば業者頼りとなります。
「ビデオテープクリーニング」で検索してください。
古いテープの場合はテープベースの糊の劣化から磁性粉が剥離する、粉落ちが発生するものもあり、こちらは視認できません。こちらの方がタチが悪い状態です。
これらのテープを走行させるとヘッドは目詰り、走行系は汚れ、簡単なクリーニングでは回復しません。
これはテープクリーニングでも復活はムリですので廃棄してください。