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クラリネット奏者に質問

私はオーケストラの演奏をよく聴くのですが、クラリネットの音程が上ずっているのが気になることが多々あります。プロでもアマでも、生でもCDでも。 それも、他とのユニゾンの旋律で数Hz高いまま平気で… どうして上ずってしまうんですか?上ずってる彼らは自覚があるんですか?クラリネットという楽器の特性なんですか?

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回答No.1

こんにちは >私はオーケストラの演奏をよく聴くのですが、クラリネットの音程が上ずっているのが気になることが多々あります。プロでもアマでも、生でもCDでも。  かなり質問者さんはお耳がよい(音程感が精密)のですね。  質問者さんの意図した直接の回答にはならないかもしれませんが..  クラリネットも含めて管楽器は「自然倍音」と呼ばれる物理的な現象を利用して作られています。  金管楽器は、その倍音列すべてを使い調整を替えるときはピストンヴァルブなどの管切り替えの仕組みを利用して長さを変えて違う倍音列を使います。  オーボエやファゴット、フルート、サクソフォーンなども同様に倍音列を順序よく使います。  ところがクラリネットだけは内部構造の違いから倍音列の奇数にあたる基音(第1)、第3倍音、第5倍音..のみを使うようになってしまっています。  オーボエやサクソフォーンでは「オクターブキー」といってこのキーを押すことにより倍音列が変わりますがそれは基音(・ド)から第2倍音(・・ド)と丁度1オクターブ変わるのでその名前が付いています。クラリネットにも倍音を切り替えるためのキーがありますが「オクターブキー」とは呼ばず「レジスターキー」と呼んでいて基音(比較のため便宜上・ドとします)から第3倍音(・・ソ)に切り替わります。この・ドと・・ソの間に12平均律に近くなるようにトーンホールを設けて半音を演奏できるようにしています。そのためクラリネットだけはトーンホールが多い分キーの数がやたら多い(^^; 多いキーを10本しかない指で操作するのでたいへん!  そして、もともと基音と第3倍音は12平均律より音程が広い(・ドを固定し正しい音程とすると・・ソはかなり高い)のバランスを取るために基音ではやや低め第3倍音ではやや高めに設計されることが多いです。  そうして妥協しないとどちらかの倍音で作る音域がとても調子はずれになってしまうからです。  クラリネット吹きはそのことを感じていて出来るだけ音楽の中から調子はずれにならないよう普段からチューナーで音程を確かめたりしてに練習しているのですが質問者さんのように耳がよい方には判ってしまうのでしょうね(*^_^*;  どうでしょう? クラリネットの演奏を聴いて低音は低く、高音は高いと感じたのではないですか?  ちなみにピアノの調律は12平均律よりも低音は低めよりに取り、高音は高めよりにすると聞いたことがあります。 こちらは聴感上の効果を狙ってのことでしょうね(^^;  直接の回答にはならないと思いますが何かの参考になれば<(__)>

noname#164134
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 詳しくて分かりやすい説明で理解できました。 奇数倍音使ってるとは知りませんでした。キーが多いのも納得です。

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