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将棋の”Z”の定義

将棋でよく「絶対に詰まない形」のことをZと言いますが、 今一厳密な定義がわかりません。 ゲーム中ずっと何があっても絶対に詰みません、という意味では勿論ないと思います。 そんな形があったらゲームになりません。 どんな囲いであれ玉が下の方に居て相手がと金10枚持って囲いに絡みついたら詰むと思います。 ですので、なにか条件付きで「詰まないよ」という意味になっていると思うのですが、 調べてみてもなかなか見つからないのです。 どうか教えていただけないでしょうか。 よろしくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • mekuriya
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回答No.3

No.1の続きです。どうも説明が不味かったようです。 将棋は自玉より先に相手玉を詰めれば勝ちになるのが原則です。これを手番と彼我の玉の状態で分類すると以下のようになります。 1.自分の手番、自玉は詰めろ、敵玉は詰めろ=敵玉を詰ませて勝ち 2.自分の手番、自玉は詰めろでない、敵玉は詰めろでない=敵玉に必至をかければ勝ち 3.自分の手番、自玉は必至、敵玉は詰めろでない=次に相手の手番で自玉を詰まされて負け 4.相手の手番、自玉は詰めろ、敵玉は詰めろ=自玉を詰まされて負け 5.相手の手番、自玉は詰めろでない、敵玉は詰めろでない=自玉に必至を掛けられれば負け 6.相手の手盤、自玉は詰めろでない、敵玉は必至=次に自分の手番で敵玉を詰ませて勝ち さて、ここで2=6、3=5であることに気づいてもらえただろうか。 2=6を言い換えると、自分の手番で自玉が詰めろでないなら、敵玉に必至をかけて相手に手番を渡しても、次に自分の手番で敵玉を詰ませて勝ちになるということなのです。 ただし敵玉に必至をかけても、それが自玉に詰めろをかけることになるのなら、それは4.と同じで逆に負けになってしまいます。 ここでZという概念が意味を持ちます。Zは敵玉に必至をかけても自玉の状態が変化しないことなのです。 言い換えると、2の状態で敵玉に必至を掛けた時の相手の手番の局面が必ず6の状態になることが保証されている局面を自玉がZであると表現することができるのです。 敵玉に必至をかけることが同時に自玉に詰めろをかけることになってしまう可能性がある場合は自玉はZではないのです。 実戦では、敵玉に必至をかけて勝ちになったつもりでも、それが自玉に詰めろをかけることにもなっていて、詰まされて負けることがよくあります。6のつもりで相手に手番を渡したところ、実は4に変化していたという失敗です。この場合は自玉はZでは無かったのです。 もう少しくだけて表現すると、前だけを見て後ろを見なくて良い自玉の状態をZというのです。逆に言えば、自玉がZでないなら後ろを見ながら前を見る必要があるということになります。 これを理解するためには、一手違いの際どい終盤戦の経験を積み、ある程度の棋力を持つ必要があります。そうでない場合は分からなくても仕方が無いと割り切っていただくほかないのです。言葉のやりとりだけで理解しようとするのは無理です。言葉では理解できなくても、実戦経験を積むことで以上のことは感覚的に理解できるようになります。分からなくても気にしないでください。いずれ分かるようになります。棋力が低いうちは、詰めろでない自玉に詰めろをかけて、詰めろの敵玉を詰めろでなくしてしまうといったとんでもないことをお互いにしでかして、どちらもそれに気づいていないといったことが起こります。もし、そういうレベルなのであれば、Zを理解していようといまいと大勢には何も関係ないのです。 これで回答になっていますでしょうか。

R-gray
質問者

お礼

>>敵玉に必至をかけることが同時に自玉に詰めろをかけることになってしまう可能性がある場合 なるほど、ここがポイントなんですかね。 (とはいえ、こちらが必死をかけた瞬間に自玉に詰めろがかかる、という 状態が具体的にどんなものかというのは私の経験量では再現できませんが) でもどういう場面を問題にしているのかということはわかったつもりです。 今回知ったことを意識しながら今後対局して行こうと思います。 ありがとうございました。

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その他の回答 (2)

  • funoe
  • ベストアンサー率46% (222/475)
回答No.2

NO1さんと同じ内容を回答して結論が違うのもなんなんですが・・。 Z=「相手にどんな持ち駒があっても(渡しても)自玉が詰まされることがない局面」です。 これが、将棋指しの共通認識であり、したがって定義と呼べるのものです。 (もちろん将棋のルールには従ってください。持ち駒にと金10枚とか、持ち駒に竜が5枚とかは想定していません。ルールを無視してよければ、獅子(2回動ける)とか八方桂とか便利な駒が世の中には沢山あります) Zから派生して、 ナナメZ=「角か銀さえ渡さなければ他の飛車、金、桂、香、歩は何枚渡しても自玉が詰まない」 桂Z=「桂さえ渡さなければ他の飛車、角、金、銀、香、歩は何枚渡しても自玉が詰まない」 などがありますが、 いずれも「自玉の形と相手駒の迫り具合の関係から、相手の持ち駒がどれほど多くても(あるいは**さえ渡さなければ)詰まない」形をZと呼びます。

R-gray
質問者

お礼

Zにもいろいろ種類があるのですね。 つい最近即詰みと必死の違いを理解したような自分には まだ実際の対局でZを意識するようなことも余りありませんが、 はやくそうなれるよう頑張ります。 下のmekuriyaさんの回答のお礼にしつこく疑問を書いてしまったので ごらんいただけると大変助かります。 「詰まない」というのは「即詰みがない」ということなのかという次第です。 必死がかかるのはZというのでしょうか。でも必死をかけられてしまったら こちらは相手を即詰ますしかないですよね・・・?

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  • mekuriya
  • ベストアンサー率27% (1118/4052)
回答No.1

Zには厳密な定義は存在しません。zは「絶対に詰まない」の省略形なのですが、厳密な定義があるわけではないのです。zはどういう時に使う言葉なのか。例えば、初形では先手も後手もzです。お互い、餅駒もないし敵玉に迫っている駒も無いのだから当然です。だから、そういう場合にはわざわざzなどとはいいません。zを使うのは最終盤の攻め合いで使うのです。例えば攻勢に出ている側は持ち駒を飛2角2金4銀4桂4香4持っているとします。攻め方の玉には詰めろがかかっていないとします。攻め方は持ち駒を使って敵玉を必至に追い込めれば勝ちになります。しかし攻めている間に相手に持ち駒を渡しすぎて自玉に詰めろをかけてしまうことがあります。そうなると敵玉に必至をかけて勝ったつもりが自玉が詰まされて逆転負けをくらってしまうことも起こります。勝つためにはそうならないように相手に渡しても良い駒と渡してはいけない駒を考えながら、敵玉を追いつめなければならないのです。こういう局面で重要なのがzの概念です。いくら相手に持ち駒を増やしても自玉が詰められる可能性が無くて、攻めに専念できる局面での自玉をzと表現するのです。例えば、相手にどんな持ち駒があっても自玉が詰まされることがない局面をzといいます。こういう局面では敵玉に王手か詰めろで迫って、詰みか必至に追い込めば勝ちになります。例えば、王手は掛けられる可能性があっても守りの金が上下に移動するだけで同じ局面に戻るような形もzといいます。要はzとは自玉が詰まされる危険を考慮しないで、攻めだけに専念できる局面なのです。zなのであれば、飛2角2金4銀4桂4香4の持ち駒を全部相手に渡しても、とにかく敵玉を必至に追い込めば勝ちになるという計算ができるわけです。言葉のニュアンスの問題です。「自玉がzなので勝ちだと思っていた。」「相手玉がzなので負けだと思っていた。」そういう会話で用いる用語なのです。最終盤では駒の損得は形勢判断に関係ありません。彼我の玉の安全度が最重要となります。自玉が先に詰まされるか、敵玉を先に詰ませられるか、そのスピード争いになります。zというのは自玉(あるいは敵玉)の安全度を強調している表現だということです。

R-gray
質問者

お礼

ありがとうございます。 どうも最近対局していて、Zのイメージが掴みづらいのは 自分がそもそも1手違いのきわどい戦いの経験が少ないから ではないかという気もしてきました。 ちょっと違うのかもしれませんがつまるところZは 「自玉に即詰みがない」 状態と思ってよいのでしょうか。 もしそうだとしたら、「自玉に必死がかかる状態」はZなのでしょうか?

R-gray
質問者

補足

下のお礼の補足です、 「自玉に即詰みがない」 を 「どんなに駒を渡しても自玉に即詰みがない」 と読み替えてください。

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