新幹線の乗り継ぎは関係ありません。運賃体系の話です。
精算方法ですが、東京近郊区間内での移動になりますので、高崎⇒東京(山手線内)の乗車券(1890円)で新浦安まで乗車した場合には、高崎⇒新浦安の運賃(2210円)との差額を精算することになります。
直接出発地から目的地まで買うよりも、一旦降りて買いなおしたほうがどうして安くなるのかということですが
≪料金体系の違い≫
高崎から新浦安まで一気に購入した場合には『幹線』の運賃が適用されます。幹線の場合は1キロメートルにつき約16円20銭で計算されます。しかし首都圏の『電車特定区間』(この場合は大宮~新浦安間)のみを乗車する場合はでは1キロメートルにつき約15円30銭で計算されます。
『幹線』区分より『電車特定区間』のほうが1kmあたりの運賃が安く設定されているわけです。つまり電車特定区間が絡む場合には、電車特定区間の駅で一旦降りて買いなおせば安くなるケースが出てきます。
≪距離区分の違い≫
JRの運賃計算では○km~○km間と範囲を区切った上で、1kmあたりの単価×○~○間の基準となる距離で運賃を算出します。
例えば高崎⇒新浦安(121.2km)の場合は、121km~140kmの距離区分になります。この区分の運賃は130kmで計算した額になります。つまり
1キロメートルにつき16円20銭×130km=2106円
50円以下は切り捨て2100円となります。これに消費税をかけます。
2100×1.05(消費税)=2205円
10円以下の端数を四捨五入し、2210円になります。
一方高崎⇒東京(山手線内 105.0km)の場合は101km~120kmの距離区分になります。この区分の運賃は110kmで計算した額になります。つまり
1キロメートルにつき16円20銭×110km=1782円
50円以上は切り上げ1800円となります。これに消費税をかけます。
1800×1.05(消費税)=1890円
高崎⇒新浦安の場合は121.2kmで130kmを基準として計算されているのに対し、高崎⇒東京(山手線内)の場合は105.0kmで110kmを基準にして計算されますのでロスが少ないのです。
そして東京⇒新浦安間(16.1km)ですが、割安な電車特定区間なうえ、距離区分も16km~20kmになります。短距離の場合は距離区分が短く設定されています。この区分の運賃は18kmで計算した額になります。
1キロメートルにつき15円30銭×18km=275.5円
10円以下の端数は切り上げ、280円となります。これに消費税をかけます。
280円×1.05=294円
10円以下の端数を四捨五入し、290円になります。
つまりこれを逆手に取りますと、電車特定区間を長くとれ距離区分で有利な駅を選んで切れば、安く買えるということになります。
例えば、さいたま新都心駅(電車特定区間)で切りますと
○高崎⇒さいたま新都心(経由 高崎・東北) 1280円(幹線運賃)
○さいたま新都心⇒新浦安(経由 東北・京葉) 690円(電車特定区間運賃)
となり、合計1970円で済みます。
ちなみにこの2枚の乗車券を併用することで新幹線にも乗車できます。
お礼
早速たくさんの回答をいただきましてありがとうございました。まとめてお礼申し上げます。 乗車券の奥深さを痛感しました。