私は家庭教師派遣会社で勤務していて、自称プロの家庭教師を随分何人も見てきています。そして自分自身もプロの家庭教師として生計をたてていた経験則からもいわせていただきます。
定義的には「家庭教師のみで生計を立てている人」というのが正解ですが、現実問題として案外教え方はうまいと思いません。うちの会社で「この人はプロだ!」っと私の目からみては自称プロという方の中でも一握りですね。やはりその会社における経験年数・出身大学・合格実績で判定するのが一般的です。でも現実問題として一番の理由はやはり出身大学ですよ。
ただ、これはこの仕事をしていて思うことなんですが、早慶東大京大出身の方で「うまい!」と思う方が意外にいないというのはびっくりでしょう。これにはからくりがあります。家庭教師の場合は、塾や予備校と違って、『低偏差値の生徒』が圧倒的に多いという事実があります。だから高偏差値の大学の出身では、低偏差値の生徒の気持ちがなかなかわからないというのが現状です。私の持論としては、家庭教師の場合は出身大学で時給に差をつけている塾のようなやり方は本当は間違いだと思います。
彼らでは低い点数からそこそこの点数にあげたり、高校に入れないレベルの子を何とか高校にぶち込む技術を持ち合わせていないというのが現状です。もちろん異論を唱える方もこれを読んでいているのでしょうが、少なくともうちの会社にはそういう人はいません。
私はこの業界を三社渡り歩いていますが、点数を上げることに長けている家庭教師というのが、本当の意味でプロだと思います。点数をあげることが上手な方に限って時給に無頓着な方が多いというのは面白いところですね。最近、この仕事をやっていて思うんですが、高学歴というだけで単にボッタクリしている家庭教師が多いと思います。会社的には結果を出して、クレームをうまく処理してはじめて高額な時給を求めててくださいっといいたいですね。
お礼
そうなんですか。たしかに勉強ができることと教えることというのは一致しませんよね。補足の内容が非常に参考になります。ありがとうございます。