以前回答させていただいた、塗装屋です。
画像アップしていただきまして、ありがとうございます。
画像、拝見させていただきました。
まず、外壁の仕様から説明します。
ご質問者様の家には、サイディングボードと言う12mm厚のボードが貼ってあると思われます。
サイディングボードは何で出来ているかと言うと、基本はセメントと細かい砂です。
セメントと細かい砂と他にも色々な物を入れて、圧縮して製造されています。
ニチハとか、クボタとか、松下電工とか、ウベとかが、ボードメーカーでは有名です。
「クボタと松下電工は合併して、KMEW(ケイミュー)になっています。」
画像では分からない部分もあるので、正確ではないかもしれませんが、
ベランダの一部に疑似石材を貼り、ベランダの残りの部分、もしくは外壁の一部、
あるいは、玄関の廻りをジョリパッド系の左官コテ仕上げにされたのではないでしょうか。
家全体の面積の内、うろこ調のコテ仕上げは何割くらいですか?
私の勝手な想像では、そんなに面積は多くないと思うのですが、どうでしょうか?
画像の剥がれ方は、多分、下塗りシーラーが入っていないか、
あるいはシーラーは塗ってあったものの、
作業中に雨に降られ、シーラーの機能が働かなかった可能性があります。
対策としては、まず剥がれそうな部分を全て点検する。
これは、軽くたたいたり、手で直に触ってみれば、判断できます。
足場は組まなくても、脚立やスライダー(2段式のはしご)で家全体を調査することはできます。
3階建ては無理ですが・・・。
次に、剥がれそうな部分は全て撤去する。
次に、剥がした部分に専用シーラーを塗る。
次に、専用シーラーを塗った1時間後位から、左官コテで模様を付けていく。
その日のうちに完了するのがベスト。
天気予報を見ながら、1日天気が続く日に作業するのがベスト。
家を建てた工務店に、新築の時に使用した材料と、色番号は控えてあると思うので、
工務店に聞けば、色や材料の種類は分かると思います。
もし、工務店が教えてくれなかったり、分からなかったりしたら、現場で色を合わせます。
色合わせ作業も、プロがやればそんなに難しくはありません。
実は現場で色を合わせた方がいいのかもしれません。
それは、新築から8年も経つと、うろこ調の部分も色が変色しており、
新築時の色で合わせると、直した部分だけ色が濃くなって、逆におかしいからです。
調査して、剥がれるのがどれだけ出てくるかが、怖いところですが、
画像のような、所々の剥がれ方なら、
材料と施工費合わせても、10万も掛からないと思うのですが・・・。
足場を組んだ場合、別途12万~15万掛かりますが・・・。
私は東海地方ですので、遠くには行けませんが、東海3県なら、見に行ってもいいです。
私が直接施工するのなら、お金は要りません。
同業者として、ご質問者様への対応が恥ずかしいからです。
このような身分を明かすことや、商売に関わることは禁止されていますので、
削除されるかもしれませんが・・・。
今回のケースは、私どもにとっては、日常茶飯事のことです。
そんなにこんなことが、いつもあるのかと驚かれると思いますが、
本当によくあります。
自分で手を抜くことなく、丁寧に作業していても、年数が経ってみたら、
剥がれてきた、色が褪せてきた、
と言うのは、本当に起きてしまいます。
屋外の作業は、常に自然との戦いです。
今年のように不安定な天気が続くと、本当に頭が痛いです。
全然、作業がはかどりません。
言いわけになりますが、少々、職人の身になって考えてみて下さい。
なかなか大変なんですよ、現場の職人も・・・。
今回のケース、誰が一番悪いかと言えば、
工務店の奥さんです。
最初はご質問者様もあまり怒っていなかったと思います。
奥さんの対応が悪かったので、発火したんではないですか。
クレームは絶対に逃げてはいけません。
逃げれば、必ずお客さんの怒りは倍になって帰ってきます。
また、先延ばしもダメです。
先延ばしは、お客さんを本当にイライラさせ、大発火に繋がります。
全て自らの経験から話しております。
私も過去にえらい目に遭っております。
お客様から内容証明郵便を受け取ったこともありました。
全て先延ばしが原因でした。
本来私などは、能書きをたれる資格は無いのです。
今回のケースは、無料で直すのが当然ですが、
相手が相手ですので、簡単には行きそうもないですね。
1000歩譲って、有償の額を、折半にするとか、
何とか、妥協案を見つけて行くしか、ないと思われます。
裁判は絶対にダメです。
裁判は勝っても負けても、弁護士が儲かるだけです。
お互いに恨みは残ります。
最善の策を、時間を掛けて見つけて下さい。