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放射線量はどう下がっていくのか
↓下記のページの内容についての質問です。 【福島第一原発事故直後の福島県中通りにおける放射性物質の飛散状況はどのようなものだったか】 http://rcwww.kek.jp/hmatsu/fukushima/ このページの「(7) 今後の線量変化はどうなると予想されるか?」に以下の様な内容があります。 「平成23年4月8日でのセシウム137とセシウム134の割合はおおよそ1:1であるので,放射性物質の移動による減少がないと仮定して単純に半減期での減衰だけを考慮すると,放射能は2年後に約4分の3,6年後に約2分の1,30年後に約4分の1に減少します。同じ放射能でもセシウム137よりもセシウム134の方が線量に対する寄与が大きいため,線量率の減少は放射能の減少よりもやや速くなります。線量率は3年後に約2分の1,9年後に約4分の1,30年後に約7分の1に減少すると見積もられます。」 抜粋した文章の前半部分の減少の仕方、2年後に3/4、6年後に1/2、30年後に1/4はどう導き出されているのか理解できます。セシウム134の半減期は2年ですので1年後は3/4、セシウム137の半減期は30年ですので、1年後には59/60となることから計算出来ます。 一方、後半部分の3年後に1/2、9年後1/4、30年後に1/7という部分がどう導き出されているのか、素人でもわかるものであれば、知りたいです。 また、将来の放射線量を推測したい場合には、(放射性物質の割合がここに記載されているのと同一と仮定して)現時点の放射線量(例えば0.4マイクロシーベルト)からバックグランド分を引いて抜粋文の後半部分の値(1/2、1/4や1/7)を乗じればよいですよね?自分の家の周りの放射線量が将来どう変っていくかを知りたいと思っていて、この論文を見るまで前半部分の値(3/4、1/2、1/4)を乗じて計算していたのですが、このページを見てから間違っていたのかと思うようになりました。後半部分の値でしたら早く低減するので、そちらの方が望ましいです。 紹介したページは論文の抜粋で、もう少しすれば論文本文がウェッブ上で見られるようになるようで、本来であればそれを見てからわからない部分を質問すべきかもしれませんが、掲載にはまだ時間がかかるようでしたので、将来の放射線量を早く知りたくて質問させていただきました。
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- fisker
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放射線は放射性核種が原子核崩壊を起こす際に発生します。半減期は半数が崩壊するのに要する時間なので、物質量が同じとき、半減期が1/10であれば単位時間当たりの崩壊数は10倍となります。セシウムの場合β崩壊した後短時間でγ崩壊するため、単純な反比例とはならないと思いますが、物質量当たりの放射能(単位時間当たりの放射線量率)は大ざっぱに言えば半減期に反比例すると考えられます。 Cs134の放射能をCs137の15倍として計算すれば、3年後には1/2弱となり計算が合います。ただし、これはあくまでもCs137とCs134の存在比が「物質量で」1:1とした場合です。この場合、Bqであらわされる放射能は当然1:15となります。実際にはCs137の影響が支配的と言われており、前提条件がかなり怪しいと思います。 Cs137とCs134の割合が1:1というのがBqの値であれば、減衰は前半部分の数字に従うことになります。
- 517hama
- ベストアンサー率29% (425/1443)
別のホームページにも資料が出ていました。 参考にしてみてください。 http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~kitawaki/Radiation_Model_Sim_4.htm
お礼
ありがとうございます。 文系人間ですので完全には理解できませんでしたが、式に「T:放射性物質平均飛来時間」や「K:放射性物質飛来のばらつき」を代入することが必要ということになると、ちょっと素人では、自分で計算するというわけにはいかないですね。 紹介した論文抜粋の前半の値の計算は計算に必要な情報も少なく、計算も小学生レベルで十分だったので、後半の値もそれくらい簡単に計算できるかなと思ったのですが、そうでもないわけですね。
お礼
ありがとうございます。 放射能を物質量で測っているのか、ベクレルで測っているのかを区別することが重要なことわかりました。 下記のページを見ると、セシウム134と137はベクレルで測って大体同じ値になっているようです。 【つくば市で観測された空気中の放射性物質の種類と濃度の測定結果について(10)】 http://www.kek.jp/quake/radmonitor/GeMonitor10.html また、以下の様なページも見つけました。 【セシウム 137 とセシウム 134】 http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/details/Cs137vs134.html ここの解説で大分理解が進みました。このページでもベクレルで見て、セシウム137と134は1対1として話を進めています。 ですが、疑問なのは、このページの一番最後の結論である経過年数ごとの放射線量の減衰率は 3年・・・0.51 10年・・・0.23 30年・・・0.14 となっていて、この減衰率は最初に紹介した論文抜粋の後半部分の数値を整合性があります。 ベクレル値で1対1で考えているのに、減衰率は後半部分の数値と整合性がある値となっているのはどう考えたらよいのでしょう?