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明治時代の大学入学
カテ違いならすみません。 夏目漱石など明治時代の文庫を読んでいると、登場人物が帝国大学へ進学することがありますが、なにやら入学が比較的簡単そうに表現してます。 父が「お前は大学にでもいきなさい」といわれたからいった、など。。。 明治時代の大学進学は簡単だったんでしょうか??
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入学試験はありました。結構難しかったみたいで、落ちた人が、知り合いの家に身を寄せたり、推薦した教授などの家に身を寄せたりしました。 本が高い時代なので、勉強のための本を借りることが必要でした。
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- potatorooms
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逆ですね。進学率は10パーセント台の時代です。 経済的には、金持ちか、パトロン(資金援助者)がいないと行けませんでした。田舎の資産家が山を売って行かせたとか、兄弟親戚の中で、1人を親戚中が援助して行かせたとか。そんな世界。戦後直後までそんな感じです。 学力的には、もともと受験専用の勉強なんてない時代に、自発的に周囲に「あの子は優秀だ」と評判が立つ子が大学に行く時代です。模試があるわけでもなく、自分自身が全国の何番かなんてのも分からない。その中で、あの子は優秀だ、という評判が立つ、そんな感じです。 つまり、周りが遊んでいる中でも、勉強をしているような、大人と同じ基準で日頃の言動で頭がいいと思われる、そんな子ということですね。 だから、 父が「お前は大学にでもいきなさい」 という発言には、父親の経済環境が、大学進学をカンタンにいえるくらいの良家である、ということと、周囲からあの子は大学に行かせる子だよね、と思わせているくらいの資質がその人の子ども時代にあった、ということですね。 ちなみに、経済環境がない人が、どのくらい大学進学が苦しかったかは、野口英世の伝記を読むと分かります。この人、今では、悪評も多いです。 貸した金を返さない。すぐ、金を借りにくる。死ぬほど勉強や研究をしたが、才能はなかった。たいした成果を挙げていない・・・。 でも、貧しい中で子どもを大学に行かせた母親と、それに必死に答えようとした子どもの物語として、昭和の時代までは、美談、目指すべき「親子」の姿として愛されたんですね。 明治時代の文士は、結局は、貧しい人も、結局は親は標準以上の環境で育ったわけで、こういう話は書けないわけです。
お礼
とても興味深い話で勉強になります。 やはり難しいんですね。 大学に行かせるような子だ、ということは自然と勉強ができる子に限られる、ということだと思いますが大学入試試験などはあったんでしょうか??