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介護予防基本チェックリストの有効性
先日、父が70代に突入しました。 すると、行政のほうから「介護予防基本チェックリスト」というのがきたそうです。 どうやらこれは、「一人で外出しますか?」などのアンケート項目が並んでいるもので、回答しなくてはいけないようです。 父は「こんなものは役に立たない。ボケ老人をあぶりだす方法なのだろうが、そもそも本人がボケていたら、送ってもろくな返事がこず、意味はない。金の無駄だ」といっています。(言ってはいますが、きちんと回答を返すようではありますが笑) 確かに、「ボケ老人」を(認知症、というのが正しいのでしょうが、父の言葉を借りてあえてこう言わせていただいています)あぶりだすのが目的だったら、どれだけ意味があるのか、私にもよくわかりません。認知症以外の症状についても、同様のことが言えると思います。 「自分は問題ない」と思いこんでいるお年寄りに対しては、意味がないのではないのでしょうか。 自己申告制のこの書類がどれだけ意味があるのか、どんな有効性があるのか。 ご自身なりの見解をおもちのお方に、ぜひ、伺いたいと思います。できれば推測などではなく、体験談などがあるととてもうれしいです。
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- sigeo-i
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介護予防基本チェックリストは、実を言うと「ボケ老人」をあぶりだすものではありません。 介護保険制度に基づいて実施されている、2次予防の把握のために行っています。 チェックリストに引っかかった人は、運動器機能向上事業(転倒骨折予防など)、口腔機能向上事業(嚥下障害予防など)、栄養改善事業(低栄養状態予防など)などの事業を利用することができるようになります。 とまあ一応行政的な言い方を先にさせていただきましたが、ここから先はそのチェックリストを使って事業を行っている地域包括支援センターの職員としての感想をお話します。 引っかかる人の大半には、多少でも何らかの生活上の問題を抱えていることは間違いありません。その程度はさまざまで、ほとんど元気で地域の活動にも参加されている人から、ほとんど家に出ることがない人までいますが、参加した方の感想はおおむね好評です。 しかし、引っかからない人のほうがかえって問題かもしれません。元気ではないことはあまり誇るべきことではないので、元気だと言い張ってしまって、生活上の問題を隠してしまうことだってあるからです。自治体によっては、そういう人を対象にもう一段の対策を取っているところもあるようですが、そこまで手が回るところはごくわずかです。 このチェックリストは、介護を必要とする人をなるべく減らして、介護保険制度の維持が可能になるように作られていますが、本当に意味があるのかどうかは正直疑問はあります。引っかからない人や返送しない人に何があるのかを見ることができるので、そこのところをしっかりやっていくことができれば、きっと意味のあるものになってくると思います。
- higup
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そちらではチェックリストを郵送するのですね(汗 私の地域では、地域包括支援センター等の介護予防に関連するスタッフが、高齢者(要介護認定を受けていない方)を訪問して、いろいろな話を伺いながらチェックをしていくというやり方をとっています。 仰るように、あれを高齢者自身に記入してもらって回収するというのでは、さほどの意味はなさないかもしれませんね(ゼロとは言いませんが) あのチェックリストは認知症に限らず、運動不足や閉じこもりといった高齢者に発生しがちな問題の可能性(リスク)の目安となるもので、それによって行政を含む各機関の関わり方を考える元になるものであり、回答していただく際の話し方、表情、姿勢なども25項目の他に判断材料とすべきものです。 地域性というか、行政サイドの姿勢の問題でもあると思うのですが、高齢者関連施策には様々な方向から予算付けがなされており、その予算の使い方が問われるところですよね。 正直、お父様がお住まいの地域では、このチェックリストが本来の目的に沿って使われているとは言い難いかもしれません。
お礼
なんと!知らなかった情報、ありがとうございます! きちんとスタッフが聞き取りにくる地域があるのですね! しかも、答え方についても、きちんとチェックしているとのこと。 でも、そうですよね・・・そうあるべきですよね・・・ ありゃ~汗汗 父から行政に一筆意見を書いたものを添えて送り返すように言ってみようかな? だって、市民の税金がそんなかたちで使われていたら、かなり心外ですものねえ・・・
お礼
なんと!職員の方からのご意見、たいへん参考になります。ありがとうございます。 >しかし、引っかからない人のほうがかえって問題かもしれません。 そうですね、そこが一番の疑問であり、問題点ではないかなと感じました。高齢者は自分の健康を過信している人も少なからずいるのではないかなあと思っているのです。 >このチェックリストは、介護を必要とする人をなるべく減らして、介護保険制度の維持が可能になるように作られていますが、本当に意味があるのかどうかは正直疑問はあります。 つまり、まだまだ発展途上にあるということなんですね。 有権者であり税金を納める我々は、これをきちんと受け止めて、さらにいい制度になっていくよう積極的に参加していくべきかと思いました。