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カブトムシの蛹について
初めて、カブトムシを飼って幼虫から蛹になったのですが、蛹(雄)3匹が土から頭だけ出ている状態なのですが、人工的に作り直した方がいいのか困っています。蛹になったのは5月21日です。
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>人工的に作り直した方がいいのか困っています。 その蛹の周りに空間があれば大丈夫ですが、下半身が土に埋まった状態だと人工的に作り直さないと、まともな成虫にはなりません。 原因は、マットが浅かったか、水分不足であったか、マットが腐葉土系統ではなく、朽木の粉砕系統であったかのどれかです。要は、土の底のほうに蛹室(ようしつ)が作れなかったのです。 パラパラの乾燥したマットの場合は、蛹室をまったく作らずに表面に寝転がって蛹になります。 蛹になるところまでは、どんな条件でも大丈夫ですが、羽化するときには、きちんとした側壁のある蛹室が必要です。 水分をやや多い目にした黒土化したマット(カブトムシ幼虫飼育用とかノコギリクワガタ幼虫飼育用とうたったもの)をカチカチに容器に積めティースプーンでえぐり取り同時に側壁を押し固めて、小さいニワトリの卵くらいの凹みを作りそこに蛹を入れます。 蛹になって10日以上経っていれば大丈夫ですが、蛹の期間は約一ヶ月なので、6月1日以後10日までの期間に移動させるのがベストです。移動する際には、蛹の周りの土を崩して蛹を露出させ、大きなスプーンを2本使って移動させるのが良いのですが、急にピコピコと動いて落下させないように工夫して作業して下さい。急に動くと驚いて落として死なせてしまうケースが多いです。 手ですくうようにして移動させても良いのですが、手をよく消毒するか、使い捨てのビニール手袋を使わないと、蛹の身体にカビが生える場合があります。 人工のくぼみは天井は必要がありませんが、羽化した成虫が羽を伸ばすためのスペースを確保するために、羽化したての成虫は、蛹室の側壁を2センチほどよじ登ります。そのときに壁面に爪ががかからなかったりくずれたりすると、羽が伸びずに、みにくい羽化不全となります。 羽化したての成虫が側面をよじ登りやすくするために、壁面の一部に傾斜が必要です。 最初から斜面を作ってやっても良いし、容器を傾斜させて斜面を確保するのでも良いです。 直角に切り立った壁面の場合は、羽化した成虫が穴の底に落ちてしまい、羽が伸びません。 運よく、脱皮の瞬間に遭遇した場合は、羽化する過程を見ながら、容器を傾けてアシストしてやることもできます。
お礼
詳細に教えて頂き助かりました。元気にピクピクと動いているので、来月に様子を見ながら人工的に蛹室を作ることにします。回答して頂き有難うございました。