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頭の中に音楽が流れる現象とは?
- 頭の中でいつも音楽が流れる現象、音楽性幻聴について考えてみましょう。
- 音楽性幻聴は頭の中で音楽を感じる現象であり、意識していても気づかないうちに曲が流れています。
- この音楽性幻聴について詳しく知りたい方、同じような経験をしている方は、この現象について教えてください。
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頭の中で音楽が聴こえているという自覚症状があって、他の幻聴(人の声)がないのであれば、いわゆる”音楽耳鳴り”というタイプのものだと考えられます。 私は音楽が聴こえてくる経験はありませんが、普通の耳鳴りでも、耳ではなく、頭の中で音が鳴っているように聴こえる人も多いです。 耳鳴りだと単純な音(ピー、キーン、ジージーなど)が多いのですが、少数ですが、音楽が聴こえてくる人がいます。 耳ではなく、頭の中でなるので”頭鳴り”、”脳鳴り”だという人もいます。 耳鳴り全般について、その発生メカニズムが解明されていないので、原因を特定することは難しいです。 音楽だけが聴こえてくるのであれば、少なくとも精神疾患とは関係ないと思われます。 その場合、考えられる原因は、難聴による聴力低下・うつ病・脳神経の機能障害・薬物中毒・てんかんなどです。 発症者は高齢者(特に女性)が多いので、若い方にこの症状が見られるのは、大変珍しいケースです。 音楽を消滅させることはおそらく難しいと思われますが(完治した症例もあるにはありますが)、今のところ睡眠障害はないようですので、それほど重度の症状ではありません。 症状が酷くなると、睡眠薬がないと眠れなくなりますし、精神安定させるための薬を常用せざるをえなくなります。 まず、症状を軽くする(というか音楽から意識をそらせる)ためには、投薬治療が必要となる場合が多いです。 この種の薬は常用する可能性がありますので、個人的には薬以外の対処法があれば、そちらの方が望ましいと思います。 その場合は、耳鳴り治療のTRT療法などが考えられますが、耳鼻科医が専門です。 ただし、TRT療法に詳しい耳鼻科医は限られていますし、音楽に対して効果があるかどうかもわかりません。 薬や医療器具の力を借りずに、集中力を高めて、なんとか気にしない状態になれるのであれば、それに越したことはありません。 脳神経の機能障害による「音楽性幻聴」の専門医は、耳鼻科ではなくて、神経科医です。珍しい症状なので、どの神経科医でもすぐに治療できるかどうかわかりません。 精神科医でも治療可能だとは思いますが、「幻聴」とひとくくりにされてしまうと、投与する薬が神経科医とは異なるタイプのものになるかもしれません。 個人的には、神経科を受診されることをお勧めします。 病院によって科の名前が違うようですが、精神的な病気ではなく、神経の病気を扱う科を選びましょう。 ただし、うつ状態に起因するものであれば、神経科以外の科も考えられます。 受診する科を迷う場合は、病院の医療相談窓口などで相談してください。 参考資料についてですが、日本語文献では、精神疾患関係の研究論文が大半です。 ネットで検索しても、精神疾患に伴う「音楽性幻聴」の話が多いはずです。 脳神経の障害等による「音楽性幻聴」を扱った文献としては、神経科医オリヴァー・サックスの著書『音楽嗜好症』に、「音楽幻聴」という章があります。 まず本書を読まれてから、神経科を受診するかどうか、検討された方が良いと思います。
お礼
大変詳しく教えてくださり、ありがとうございます!! とても参考になりました(^O^) まだまだ頭の中にいますが…少しずつ気にしないようになっていきたいです!