物理的な整合性も問題があるけど・・・
前世紀の機械式メーターにキャブレターや旧式のインジェクションのエンジンの車なら兎も角、イマドキの車は統合的な電子制御が進んでいて、エンジン、ブレーキ系がECU(コンピュータ)の管理下にあるのはもちろん、メーターパネルもECUと深くリンクしている。
メーターパネルが物理的に交換できても計器として機能するかどうか以前に、計器周りのエラーを検出したECUが正常に機能するかどうかの保証は誰にも出来ない。
具体的な実例を挙げると、”ファッションカー(一部では”なんちゃってスーパーカー”とも)の「光岡 大蛇(オロチ)」がある。
「大蛇」は外観・内装ともに他に例のない有機的なデザインで、シャシーも光岡のオリジナルという凝った車。
しかし、自生できなかったパワートレインをレクサスRX330から流用した際、ECUの書き換えが困難だったためRX330そのもののメーターパネルを採用したため、そこだけオーソドックスな(”面白味に欠ける”とも言う)造りになってしまった。
パネルだけを流用して、汎用の計器を組み込んだり、インジケーター類については独自の基板を組み込んだりすれば、”問題なく動作する”コトも可能かと思われるけど、”ポン付け”を考えているのなら「まず持って無理」と言えるだろうな と。