>原発止める理由は地震リスク?
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安全性や生命・健康に関わる問題には、簡単にシュミレーション予測、不良率とか費用対効果とかVE(価値分析)で割り切れないものがあるからでしょう。
◇生産現場の歩留まりなら、商品に求められる性能&品質限度と検査や不良品の影響度より、不良率や品質目標とか精度が決められていますが・・・ex、5%以下とか1%とかシックスナインとか。
◇でも、その精度や品質保証や安全率はゼロを目指し、少しでもリスクは撲滅が求められる。
たとえば、狂牛病の危険性から、牛の年月だけでなく部位の特定をし、さらには抜き取り検査ではなく全頭検査を実施しているのも経済合理性を超えた安全への手当てなのだと思います。
◇同じように、宇宙での事故や故障・不具合が人命や調査の喪失に直ちに繋がるNASAの設計&品質基準は限りなく不良率や誤差許容値ゼロだと聞いた事があります。
ORとANDの繰り返すアレがダメならコレ、コレがダメでも更なるモノがリカバリーしているし、構成部品の品質にはΣゼロの精度を求められているので、あらゆる想定に耐え安全に機能するようにしている。
その上で、打ち上げに際しては天候や風向きや風速にも細心の注意と理想条件を待つそうです。
◇原発についても、放射線と言う人類が創り出した巨大なエネルギーを活用する面と万一の事故による想像を絶する被害や影響を考えると、設計基準に妥協は許されず、立地条件や安全対策、リスク管理も厳格でないと認可や操業は出来ないと思います。
◇それゆえ、設計基準や安全対策の想定条件を上回る今回の大震災を機に、現行の原発に対しての根本的な見直しやチェックが行われる。
その過程で、シンボリックな対象が浜岡原発である。
4つのプレートが鬩ぎ合う、東海地震の予知の地政学的にも範疇にある、海岸線に立地しており大地震や津波・台風等への耐震・安全対策が今回の大地震の教訓としてのM9以上、穿こう1お数メートルの津波には現状の状態では被害が予測される。
しかも、原発の特性として、運転を停止しても燃料棒の溶融や核分裂の可能性、水素爆発や放射線の漏洩問題が残る為、新安全対応が出来るまで、国民の生命と安全を期す為、当面の運転停止を菅総理は要請し、中部電力が受諾した。
◇現実的・下世話には、原発の国際ビジネスを展開する政権にとっての、これ以上の逆セールスポイント(事故・安全性への不安・メンテナンスコスト)は出したくない・・・一種の現状維持や自粛にて商談の芽を温存したい。
国際社会からの放射線放出・汚染水の放水に対する批判、環境先進国のイメージ失墜を恐れて、危うい浜岡原発を政権のパーフォマンス&延命保身に、節足に総合的なエネルギーー問題(中長期的ビジョンを含めた)を放擲したままにスケープゴート・逃げ道にした側面もある。
◇当面の応急処置・対策としては理解しても、将来への安全で快適な社会・産業・インフラに欠かせぬ電力供給に新エネルギーや新技術の開発進化と合わせて、後世に繋ぐエネルギーの総合ビジョンが求められている。
原油のシーレーン問題・資源ビジネス・CO2削減計画・新エネルギーの活用問題etc。
それらの諸問題や将来構想と合わせて総合的な判断・目配り・国民の合意形成を得る情報開示と説明責任があったかどうか、推進する政府や政策やリーダーに信頼性があるのかどうかが、今後の推移や今回の浜岡原発の運転停止の中で真意・客観的判断・代替エネルギー問題・デメリットやリスク管理(発電量・生産や暮らし・GDPへの影響と対策、諸外国や市場からの反応)が問われるものと思います。
個人的には、停止が与える影響もあるが、そこは助け合い精神と日本人の底力・英知で克服し、歴史的に、英断または杞憂となればと思います。
お礼
ご丁寧な回答に感謝します!目からウロコが落ちました☆参考にします。勉強にとてもなりました☆