矯正は大きいところで3団体あるのですが
一番古く会員数も多い日本矯正歯科学会でいくと
まず、認定医と指導医と専門医があります。
歯科医師9万人のうち日本矯正歯科学会の認定医を持っている人が2500人
指導医を持っている人は550人、専門医を持っている人は250人
なので専門医って本当にいないのですが。
いずれにせよ、まず認定医を取る必要があります。
認定医をとるには
>>認定医の資格は、5年以上本学会に属し、
学会が認めた大学の附属病院や矯正歯科医療機関において5年以上にわたり
相当の臨床経験を有す
とあり、歯学部附属の大学病院に勤務する必要があります。
現状では大学の矯正科に五年残らないととることができません。
医局員として常勤になれれば大学から給与がでます。
あとみんなバイトに行きます。矯正であれば診る人数によりますが
時給5千円から3万円ぐらいになります。
一見高いように見えますが、分析や器具の作成など
診療前にやらないといけない仕事もあるのでその時間も入れると
だいたい3分の1ぐらいの時給になります。
症例数はころころ変わるのでちょっと覚えてないですが10症例程度で良かったと
思いますよ。
ただ、矯正は一人を治すのに3年とかかるので10症例整理するのもなかなか
大変です。
また認定医は5年に一度更新があり、更新の条件として学会への参加や論文発表が
義務付けられています。ですので取って終わりではないです。
専門医は
認定医であり認定医資格を取得後に2回以上更新試験に合格していること、
最近10年以内に矯正臨床に関する論文、著書または学会発表があること
その上で課題症例を10症例提出しなければなりません。
症例を何でも出せば良いのではなく、指定されている多岐に渡る症例の提出が
必要です。
専門医になってくると開業されている先生も多いです。
専門医も5年毎に症例を報告し、審査に合格することが必要となっています。