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大気中に放出され続けている放射性物質はどこへ?
内閣府原子力安全委員会が、4月上旬にも放出されていた放射性物質が、 1日あたり154テラ・ベクレルに達していたという報道がありました。 水素爆発のときの、一瞬にしての放出量よりは少ないと思うのですが.... これらはどこに行ったのでしょうか? 晴れているときには、上昇をしながら、風に流され、問題とならないような濃度にまで、 拡散していったのでしょうか? 何日か拡散すれば雨に混ざったとしても問題はない? (原発近隣のモニタリングの数値は下がっていたと思いますが...) 雲があるときには、雲の中の水滴に捉えられ、ある程度の濃度で移動するのでしょうか? 雲に捉えられたとしても、雲の中の水滴も水平方向に拡散する? (雲の発生する高さまで上昇していれば、非常に低い濃度にまで横方向に広がる?) 雨が降ると、また、原発の近くでは、高い放射能の雨が降るのでしょうか? (4/23日の雨は、寒冷前線がほとんど南北に延びた状態で通過したと思われるので、 前線通過前に原発から放出されたものは、南寄りの風に流されながら、 ほぼ垂直に持ち上げられて、寒冷前線の進む海上で雨になって落ちると考えて 良いのでしょうか? まだ、どこかでシミュレーションによる予測が発表されています?) また、内閣府原子力安全委員会の放出量の算出は、東京電力の発表している モニタリングの数値から、算出することができるのでしょうか? 現在の状況はどのようになっているのか、算出してみたいのですが、可能でしょうか?
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- hotmail55
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「?」で終わる文が多くあるので、全てにお答えするのが不可能です。 基本的にモニタリングされている量は実際に排出されている量の一部でしかありません。同様に、よくテレビでレポーターの方が身に着けている線量計が示す**シーベルトという線量も、実際にその場にある放射線のすべてを検出しているわけではありません。例えばアルファ線は紙一枚でさえぎることが出来るとされますが、線量計のセンサー部がプラスチックならそのプラスチックではじかれてしまい、センサーは感知できません。中性子線を感知するセンサー(またはモニター)とベータ線を感知するものとは異なります。例えば、プルトニウムについて、海への汚染水の検査を政府や東電はやっていない、または、やっていてもその結果を発表していません。 つまり、現状で、一般市民がチェックできるのはヨウ素131とかセシウムのようなデータ公表のあるものだけであり、汚染そのもののチェックは一般市民にはできないのです。 野菜とか飲料水、または、土壌についても、試料採取のサンプル数が非常に少なく、かつ、検査対象核種(放射性物質の種類)が少ないので、現実の汚染を必ずしも反映しては居ません。 つまり、たまたまひどく汚染しているものを分析してしまい、その地域一帯が汚染されていることになったり、その逆もあるのです。 その上で、ご質問にお答えします。 1.晴れているときには、上昇をしながら、風に流され、問題とならないような濃度にまで、拡散していったのでしょうか? 何日か拡散すれば雨に混ざったとしても問題はない? あくまで元の放出量と風の具合に寄ります。また、普通の風では、県の範囲なら、問題ないと言えるほどは拡散しないでしょう。 2.雲があるときには、雲の中の水滴に捉えられ、ある程度の濃度で移動するのでしょうか? ダスト状のものは水滴にとらえられることが多いはずです。しかし、分子として飛散しているものはあまり水滴には入り込まないでしょう。分子として飛散するものはヨウ素やリチウムのような昇華性のあるものです。「ある程度の濃度」というのはどうにでも取れます。雲を構成している水滴自身は大気そのもののよりも拡散しにくいので、その意味で一定の濃度を保ちやすいとは言えると思います。 3.雨が降ると、また、原発の近くでは、高い放射能の雨が降るのでしょうか? はい。そう考えられていいと思います。まあ、風向き次第で、風上ならあまり高い濃度ではないでしょうが。 4.内閣府原子力安全委員会の放出量の算出は、東京電力の発表しているモニタリングの数値から、算出することができるのでしょうか? それなりに知識のある人がやればできるとは思いますが、一般人には元々の公開データが不完全なため、できないと思います。
モニタリングの数値から、算出することができるのでしょうか? >> 全国の放射能で測定値を見てください。 大まかに理解できます。 http://atmc.jp/
お礼
ニュースの内容をちゃんと理解していませんでした。 4/12に発表された大気中への放出量の計算結果の内容を修正した、という ことのようです。 現時点では、毎日大気をサンプリングして、放出レベルが問題ない れべるだということが報告されていました。 ニュースの”放出され続けている”というスポーツ新聞的な見出しの付け方に ひっかかってしまいました。
お礼
ありがとうございます。 4月上旬に放出されていた量を考えると、拡散しないうちに雨とともに地上に落ちたならば、 結構な濃度になるはずなのに、それについては何の報道もなかったものですから... (1日あたり154テラベクトルは、1秒あたり2ギガベクレル。5m/sの風にのって 流れた場合に1時間後に到達した場所で雨とともに地上に降り注ぐならば、 18km先で、例えば18kmの幅に均一に広がっているとして(雨によって地上に落ちることを 想定して上下への拡散は考えないし、後から後から放出され続けるので、 おおざっぱな近似として横方向に広がると考えてよいという仮定をすると)、 2.2×10^4 ベクレル/m^2 なんて濃度になってしまいます。 寒冷前線通過時に局地的に強い雨が降ったら、雨が落ちる運動によって、 まわりの空気も引っ張られて下降流になったりしないかとか、 雨が成長するときに、雲の中で何度か上下動を繰り返して、濃縮されないか? などと考えてしまいました。 四月下旬での放出量は1/100程度ということですし、ある程度は原発の近くの 山に落ちたりしているでしょうから、このときの雨でもたいしたことはなかったのでしょう。 プールや原子炉の水温も下がっているようですので、さらに放出量が減っているとよいのですが。