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映画製作に関わっている方へ
今の時代、映画は35ミリフィルムや70ミリフィルムで撮影してないんですか? みな、デジタルですか?
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合成やCGの多いハリウッドの大作映画や、日本ではTV局が製作に関わっている映画を除くと、まだ35mmのフィルムが大半を占めています。 TV局製作でも「のだめカンタービレ」のように映画畑出身のカメラマンが撮影を担当するとデジタルではなくフィルムで撮影されていたりもしますし、生粋の映画畑出身の監督の作品でもフィルムではなくあえてデジタルで撮影されているものもあります。 あまり知られていませんが、フィルムの場合は1000フィートが最長の長さなので、この理由によりワンカットが10分以上のものを物理的に撮ることができません。 これに対しデジタルは10分というような制限はないので、例えばロシアのソクーロフ監督の「エルミタージュ幻想」という映画は90分ワンカットのみの構成です。 70ミリフィルムは実際にはネガは65mm幅で映写用の音の付いたものが70mmになりますが、これは1970年の映画「ライアンの娘」を最後にしばらく使用されず、20年を経てトムクルーズ主演の1992年の「遥かなる大地へ」で使われましたが、それ以降はまったく無いと思われます。 高精細ということで70mmは最上の媒体でしょうけど、カメラが大きすぎる(デカ過ぎて持つのに4人くらいは必用になります)のと、70mmの上映システムを持った映画館がもうほとんど残っていないと思われます。 70mm大作として史上有名な「アラビアのロレンス」も近年のリバイバルでは35mmの上映プリントが使用されています。 デジタルの場合、現像とか光に当たると感光してしまうとか、そういった手間や心配も無いので、これからはますます増えていくと思われますが、長期の保存という点ではわからないことも多いので、フィルム自体がなくなることはまだまだ先の話しだと思います。
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- mozofunk
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いまでもメジャーな映画の7~8割は35ミリフィルムで撮影されていると思います。 確かにデジタルで撮影されているものが大変増えてきました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/HD24P 一方70ミリというのは1970年頃のシネラマのシステムのものは、作品としては多分1本もないでしょう。 http://ja.wikipedia.org/wiki/70mmフィルム 上記のウィキにも書かれていますが、近年ではIMAX というシステム(70ミリのフィルムを横使いして更に大きな1駒を撮影する方式)で撮影され公開されています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/IMAX IMAX社公式HP http://www.imax.com/ja/corporate/history/ いずれにせよ邦画での撮影に関しては、現状のIMAXシアターの数から云っても、 撮影・編集のコストから回収率を考えると、使われることはすくないと思います。
お礼
詳細な回答、ありがとうございます! 勉強になりました。 フィルムはまだまだ無くならない― ちょっと安心した気分です。 『映画』という文化がまた、好きになりました。
お礼
ありがとうございます! とても勉強になりました。 映画作りの奥深さを感じました。 まだまだ35ミリフィルムが用いられてるんですね。 デジタル化の中でもアナログが生きてるんですね。 『映画』が、また好きになりました。