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「の」の書き方・筆の返し方
最近独学で書道をはじめましたが、ひらがなの「の」の文字の書き方で参考書に、「の」の上部では「筆を返して書く」と書いてありました。実際に書くとうまくいきません。文章で伝えていただくのは難しいと思われますが、どなたか「筆の返し方」の意味と書き方をお教えください。
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20の男子学生、書道は12年しています。 「の」の書き方について。 まず、始点1での筆の先っぽの向きは、上向きです。これは良いですね? このまま下ろしていくと、2のところ。 2→3→4→5まで書いて行くのに、最初の正位置のままでは書きづらいのです。 実際に、筆の向きを変えないで書いてみてください。 スゴく書きづらくないですか? そのために、2→3にかけて、筆の向きを逆に下向きにするのです。 これが言うところの、「筆を返して書く」ということだと思います。 一般的に、下方向に書く場合は、筆は上向きで。 上方向に書く場合は、筆は下向き。 書く方向と逆の向きに筆の先が向いていた方が、書きやすいのです。 同じ方向でやろうとすると、筆先がグチャ―ってなりますので。 そういうワケで、3→4にかけて上方向に書くので、筆は下向きにします。 そして、4→5にかけて下方向に書くので、筆の向きを徐々に動かして上向きにし、最後に払います。 一慨に、上方向・下方向と言ってますが、図にあるように、カーブに沿って筆先の向きを変えるのが理想的です。 あと難しいのは、「返し方」でしょうか? これは人それぞれなのでしょうが、私が教わったところでは、 筆尻を浮かして、筆先のみで線を退いて、手のスナップを利かせて、筆尻の位置を変える。でした。 なんとなく分かると思いますが、筆を置いた時の、 先っぽが筆先。膨らんだところが筆尻です。 筆尻は、書いた時に、 人のお尻のように、座ると重心や力がそこにいくことから、手の力がダイレクトにいくところ、「お尻」という認識で「筆尻」としています。 右下の絵みたいな感じで「尻」を浮かせて先っぽで書き、筆の向きを変えるところで、逆方向に「尻」を下ろす。 という風に書くと、一応書けると思います。 分からなかったら、取り敢えず、矢印の方向に筆先を合わせて書いてみてください。 文面での説明はこれが精一杯です。 参考までに、
お礼
本当に本当に、どの参考書よりも詳しいご説明ありがとうございました。書道をがんばって勉強していきたいと思います。