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冠動脈カテーテル治療について
3本の冠動脈すべてに狭窄があってもカテーテル治療は可能なんでしょうか。 以前は原則的にバイパス手術が行われていた症例でも、最近は医療器具や技術の進歩で可能になったと聞いたのですが。。
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もちろん、する事はできます。しかし、再狭窄しにくいDESでも5%の再狭窄率があるので3本ともにいるえると再狭窄率は15%程度に増加しますし、ステントに血栓がついて心筋梗塞になる確率も増加します。すなわち、手技的には何本でも何か所にもできますが、合併症もその分増加します。 また、DESでも以前のBMIでもそんなに予後は変わらないという報告が主です。 三本の冠動脈全てに治療が必要な場合、バイパスの方が予後がいいという報告があります。 ただ、逆の結果の報告もあり、混沌としています。問題は、できる、できないという事ではなく、どっちが心筋梗塞の発症や死亡率を下げれるか、という問題です。 確実にカテーテル治療が悪いのは、左前下行枝と回旋枝との分岐部が狭窄している場合で、これをカテーテル治療する医師は今は(昔はいましたが)いないかと思います。 また、カテーテル治療をするととにかく被曝します。特に長く固い閉塞性病変がある人は3Gyはすぐに被曝し、人によっては皮膚障害をおこします。カテーテル治療を3本とも行うと、何度も何度もリスタディと称して半年毎とか一年毎とか検査を必要としますので、被曝します。冠動脈CTでも同じです。 東電の作業員が被曝して足に損傷をおこしましたが、カテーテル治療においてはそう、珍しい話ではありません。 こういう事を秤にかけて、バイパスがいいのか、カテーテル治療がいいのかというのを選択します。
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- turtle38
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可能です。三枝病変に対する治療は珍しくありません、 症例数の多い循環器科のある病院に行ってください。
お礼
やはり可能ですか。 症例数の多い病院に行ってみます。 早々のご回答、ありがとうございました。
お礼
カテーテル治療3本になると、やはり被爆の問題もあるのですね。 大変参考になりました。 いろいろな事を考えて、最適な治療法を選択した方がいいという事ですね。 詳しいご回答ありがとうございました。