冷却がどういう風に出来るか?によってがキーでしょうね。
昨日あたりから外部電源の復旧が進んでいますが、これが
成功するか。
電源が来ても機器類が破損していないか。(放水によって
モーターが濡れていると起動出来ない場合もあります。)
通常の系統で冷却出来ない場合、もうしばらく海水を仮設
ポンプで投入する必要がありますし、内部の圧力が高まる
状況もありえるので、圧力を抜くために大気放出の必要性
が出ます。
すると微量でも放射性物質が漏れる可能性が高い。
最も、即健康被害という量は漏れないでしょうけど。
カンで言うなら、避難指示が最初に出た位の濃度で収まる
のではないかと思います。
非常用冷却系統は、熱くなった冷却水を安全に海水等と
熱交換する能力を持っているので、これが生きるかどうか?
がカギを握りますね。
ちなみに、制御棒云々は、既に制御棒が入って核分裂反応
が停止している現段階では、抜けようがどうなろうが、実質
関係ないです。
走っている車で考えましょう。
動いているエンジン(核分裂反応)を、キーを切る(制御棒を
挿入する)で止めました。(核分裂の停止)
現在はこの状態。
しかし車は惰性で走っている(崩壊熱の発生)ので
ブレーキで止めなきゃなりません。(崩壊熱の除去=冷却)
つまり、1~3号も停止は出来たので、チェルノブイリのような
状況はとりあえず回避出来ました。
チェルノブイリの時は停止どころか核分裂速度がますます
進んで、大体通常時の10倍くらいまで進んで、大量の水を
爆発的に蒸発させ、核燃料の一部もろとも9000m上空まで
巻き上げた状態ですね。
補足
臨界は起こりえないということですか?