火力発電プラントは、基本的にボイラーでお湯を沸かし、出てきた水蒸気の圧力でタービンと呼ばれる回転軸を高速回転し、ジェネレータで電気を起こすのですが、動かすためには、この点検を行うことが義務付けられているのです。まず、ボイラーは高温にさらされる中を多くの蒸気の通る配管で囲まれており、絶えず高温になっているので経年劣化が激しくひび割れ等の検査が必要で、場合によっては配管を取り外し取り換える必要があります。また、タービンは高速で回転しており、羽にひびがあれば、大事故を起こすことになり、非破壊検査等が必要です。また、火力発電の場合、環境設備が必要です。排煙脱硫装置、排煙ダスト、排煙脱硝装置等これらの装置の点検も必要であり、このため、休止している火力発電は、再度動かすためには総合的に点検が必要になってくるので時間がかかるものと思われます。
お礼
詳しい説明ありがとうございました。 近くに火力発電所があるのですが、今回の地震の影響でどうやら近いうちに再稼働しそうです。