歯科医院に勤務しています。
同僚のこれまでの経験や、自分のこれまでの経験を総合する限り、#2さんの言うように保険診療で儲けが保障されている医院など、まずありえません。
高額な医療器具など買わなくても、そもそも材料費が高額です。たった5mlの液体が6000円するものだってあります。でもそれが無いと治療が出来ません。液体ですから当然消耗品です。国は、そういった経費については目をつぶっています。
お上からお金を頂くというのは、とても煩雑な事務作業が必要で、それにはとても経費がかかるから、ということもありますが、実は診療行為全てにもれなく診療報酬が発生するわけではありません。
保険診療にはルールがあって、治療の順番などはそのルールに定められています。
でも、患者さんは、困っているから来院する。その順番に従う事が、イコールその患者さんの為にはならないことが多いからです。その患者さんの訴えを解決するために応急的に処置する行為が、実はボランティアなんてこともたくさんあります。治療行為を行っても、算定する点数が存在しないから、再診料だけなんてことも。
でもその治療にも、材料費や人件費など、当然経費がかかります。
ボランティアででも、治療しなければ患者さんの訴えは解決しない。訴えを解決してくれない歯医者になんて、誰も来ませんからね。全ての経費は歯科医院がかぶるのです。それが国の方針です。
そうやって、国は締め上げをしています。保険点数が上がることはありえません。毎年の改正でどんどん下がるものです。
そもそも、保険点数が全国同じで統一されているなんて、おかしな話ですよね。地域によって人件費も違えば、家賃だって違うのに。
求人情報見てみるとよくわかりますが、歯科衛生士や歯科助手なんかは給料格安です。それでも休日返上で勉強会に講演会に自腹切って出席したりもします。歯科に限らずコメディカルの宿命ですね。歯科医師の求人も、意外と給料安いもんですよ。