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お薦めの小説を教えてください
- 自分は本がとても好きで、仕事や人生のことで悩んだ時、本に助けられることが多かったです。
- これまで感銘を受けた本は、カーネギーの“道は開ける”や、スマイルズの“自助論”、中村天風氏関連の本等です。
- 最近読んだ小説は、武者小路実篤氏の“友情”、宮本輝氏の“錦秋”、三浦綾子さんの“塩狩峠”等です。特に宮本輝氏の本は、これからも他の作品をたくさん読んでみたいと思いました。
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子母澤寛の『勝海舟』。貧乏御家人小普請組の家に生まれた少年海舟の学問、剣術への打ち込みようの凄まじさ。長じて幕府に用いられるようになったあと、お呼びでなくなり悶々とする時期、長崎海軍伝習所、咸臨丸での太平洋横断、江戸無血開場、御一新後の風当たりなどなど波瀾万丈。姉だったか妹だったかに、浪人時代いびられるのも気の毒な逸話。 あわせて読みたいのは、福澤諭吉の『福翁自伝』、ジョン万次郎伝。海舟を含めた三人は咸臨丸に乗船した人たちであり、三人ながら克苦勉励の人物。 杉本苑子の『元禄歳時記』。新井白石を主人公にし、圭角を削った好人物に仕立て過ぎの感はありますが、手習いの師匠をしながら学問に打ち込み、その学者ぶりがようやく評判となって仕えた堀田家が堀田大老の殿中刺殺事件で凋落、再び浪人。師木下順庵の紹介の仕官先金沢藩前田家を友人に同情して譲り、妻から呆れられています。ようやく徳川綱豊に仕えて数年、なんと主綱豊が次期将軍として綱吉の養子となり、六代将軍家宣の重臣となる出世。 圭角ある頭の切れる人物として家宣時代の業績、晩年の不遇、孤独まで描いたのは藤沢周平の『市塵』。 あわせて読みたいのは白石を手習いの師匠時代に婿に取ろうとしてふられた豪商河村瑞賢の話。細谷正充編『江戸の商人力』集英社文庫に杉本苑子の短編があるほか、中公新書『近世科学者伝』、講談社学術文庫『豪商列伝』、岩波文庫『おらんだ正月』にもそれぞれ章を割いています。明暦の大火の際、先見の明あって逸早く信州の山林を買い付け財をなすとともに、その知恵を買われ幕命で奥州の米を江戸へ海運する東回り航路を開いたり、河川工事を請け負うなど単なる投機家ではない人物です。 杉本苑子の『滝沢馬琴』。北斎お栄父娘がコメディリリーフ的に登場する、馬琴晩年を描いた作品。息子に死なれ、乳飲み子を抱える嫁おみちも含め家族を養うため老骨に鞭打つ馬琴。が、悪いことは重なるもので白内障か失明してしまいます。散々案じた挙げ句、おみちが決意したのは馬琴の口述筆記役。ところがそれほど字を知っている訳ではない。嫁が陰の主人公で、馬琴のかんしゃくに堪えながらこれよりほかに口に糊する手立てなしと歯をくいしばる。やがて馬琴から深い信頼を勝ち得るようにまでなります。
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- pate_brisee
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ドストエフスキー 『罪と罰』 ドストエフスキーなら、『カラマーゾフの兄弟』をあげる人が多いけれど、こちらのほうが、展開が早いし、少し短めでもあるので、人に訊かれたら私はこちらを、あげています。 小説ではないので、関係ないのですが、努力の重要性や、過ちからの再出発という意味なら、哲学者のセネカの著作がいいよね、と、知人らとよく話します。 いまは、この手の重いテーマははやらないようで、20代の知人らに話しても、きょとんとされます。
お礼
罪と罰は知っていましたが、暗そうだなーと思い避けていました。でも読んでみたくなりました。 セネカは以前本屋で“生の短さについて”というタイトルにひかれ手に取った覚えがあります。こちらも読んでみようと思います。ありがとうございました。
- yooshikoo
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自己啓発ですか…真面目な方ですねー。 ハヤカワ文庫の「タイタンの妖女」はどうですか? 海外の作品にも、こういった名作はたくさんありますよ。
お礼
タイタンの妖女ですかー。たしか爆笑問題の太田さんが好きな作品と言っていたのをTVで見ました。興味が出てきました。読んでみようと思います。ありがとうございました。
お礼
とても丁寧な解説を頂き、誠にありがとうございました。どれも魅力的な作品ですね。努力することの大切さを身に染みて感じそうな本ばかりですね。まずは勝海舟から読んでみようと思います。ありがとうございました。