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ターミネーター2 映像合成を全てデジタル処理
映画「ターミネーター2」は、映画史上初めて映像合成を全てデジタル処理で行った。 映像合成とは何ですか?また、映画では、どのシーンが相当しますか? よろしくお願いします。
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映像合成とは、簡単に言うと、別々に撮影された映像を重ね合わせることで、さも別々に撮影されたものではないように見せる技術です。 映画史上でもっとも有名な合成は「十戒」という映画の海がまっぷたつに割れる場面と言われています。 「十戒」のキーワードで画像を検索すると、かならずその場面の画像が出てくると思いますので、見てみてください。 これは海が割れる場面のみミニチュアで撮影し、別途、多くの人間たちが歩くところを撮影、この2つの映像の不必要な部分を省き、必用な箇所のみ合成することで、さも割れた海を人間が歩いているようにしました。 当時は光学処理と言って、フィルムを重ねてアナログ的な処理をするしかなかったのですが、現在では撮影した映像を高性能のコンピュータに取り込んで、その中で合成しています。 概算ですが、数秒から数十秒の映像の合成で数ギガバイトの情報量になります。 映画のフィルムは横幅35mmしかありませんが、それを横幅10数メートルの映画館のスクリーンに映すわけですから、フィルム1コマの情報量はかなり膨大です(コンピュータへの取り込み精度によってもことなりますが)。 そんなわけで、20秒程度の映像をつくるにもDVD1枚以上の情報量になってしまいます。 下記の「300」という映画は人間だけ実写で背景はすべてCGです。 http://www.letual.ca/Html/commercial/matte-painting/300-matte-painting.htm これはマットペインティングmatte paintingという合成技術のひとつで、ご指摘の病院の策(鉄格子)をすり抜けるシーンも合成のひとつです。 いまではコンピュータ内で作られた映像と、実際に撮影した映像を合成することの方が多くなっています。 ターミネーター2の監督のジェームスキャメロンが、この作品や前作の「アビス」を切っ掛けに、1993年「デジタルドメイン」という合成などを行うSFX専門の会社を立ち上げ、まだ光学処理も行われていたアナログ的な合成技術を一気に革新させました。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 精神病棟における、策をすり抜けるシーンも該当しますか?