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パワーアンプのゴールドムンドのバランス接続
ミメシス28のパワーにレビンソン38SLのプリをバランス接続しています。受け手のムンドのキャノン端子(XLR)は2番ホット、1&3番はアースという本来のバランスでないため、ムンドはRCAを奨励しているというか、プリとはバランス接続しないようにと説明書にあります。聴き比べたら、なんとなくバランスのほうが良かったのと、ムンドのRCAケーブルが高いと言う事もあって、バランス接続にしています。レビンソンとムンドの組み合わせは多いと聞きますが、皆さんはどうされていますか?
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少し気になったので、少し調べてみると、以下のページに行き当たりました。 http://hei30per.blog34.fc2.com/blog-entry-77.html ここには「プロ用600Ω送り」と書かれていますが、これは、トランス出力の機材を念頭に置いているのではないかと思われます(前述の通り、トランス式のバランス出力をアンバランス入力に繋いでも、基本的には問題ありません)。従来は、送り側600Ω、受け側600Ωでインピーダンス整合をとり、伝送効率を最適化するのが一般的でした。真空管では出力に余裕がなかったためだと思います。 これに対して、現在では、業務用機器でもたいていの場合「ロー出しハイ受け」が基本です。つまり、出力インピーダンスは低く、入力インピーダンスは高く、という設計です。トランジスタ回路の場合、出力に余裕があり、入力インピーダンスが高い方がノイズに強くなるので、こういう設計になっています。 現代的な機器の(ラインレベルの)入力インピーダンスは10k~100kΩ、一般的には30k~50kΩ程度です。これに対して、出力インピーダンスは10~1kΩ、一般的には30~100Ω程度に設定されています。つまり、出力側にしてみれば、「入力インピーダンスは出力インピーダンスの10倍程度はあるだろう(1kΩ対10kΩ)」という想定になっている訳です。 そうすると、600Ω負荷というのは、想定に対してかなり低い(場合によっては「ハイ出しロー受け」になりかねない)値であり、かなり厳しい条件であることが分かります。 このような条件で使用した場合、ノイズ耐性が下がる、周波数特性が変わるといった変化があるほか、最悪のケースでは送り出し側の機器が発振(異常動作)するといったトラブルの原因になります。 また、コールド側とグラウンドを短絡した場合も、コールド側が、ある意味で極端な「ハイ出しロー受け」状態になっていると見られるので、同様に(それ以上に)トラブルの原因になりかねない訳です。 もっとも、多くの電子式バランス出力では、600Ω負荷でも問題なく信号を送り出せる設計です。また、短絡にも耐えられるように、保護抵抗が入っています(その抵抗値が33Ωとか51Ωとか100Ωとかなので、出力インピーダンスも30~100Ωくらいになる)。 (ただ、仮に壊れないとしても、信号レベルが下がる、バランス伝送でなくなるというデメリットがあるので、バランス接続が必須の業務用機器では疑似バランス方式が少なからず採用されている訳です。) http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20101004_398061.html http://www.op316.com/tubes/balanced/bal2.htm これに対して、家庭用のハイエンド機器の場合、出力インピーダンスを極限まで下げるために、けっこう無茶な(業務用では安全性や安定性のために絶対にしないような)設計をしているかも知れません。「不完全なバランス出力~(中略)~支障をきたす機器もあります」というのは、その趣旨と思われます。 我ながら深読みし過ぎという気がしないではありませんが... >> 購入店で確認したときに「故障にはつながらない。」と言われましたし実際に故障や不具合も無いので // もっとも、販売店の太鼓判があるのであれば、問題はないでしょう。XLR端子で疑似バランスというのはあまり聞いたことがないので、「保護抵抗が入っているから大丈夫」という意味ではないかとは思いますが... GOLDMUNDとしてはアンバランスを良しとしているようですから、MIMESIS 28から見るとRCA入力の方が本来の音なのだと思いますが、まあ、好みに応じて使い分ければ良いのではないでしょうか。
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- nijjin
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つまり、ネイティブなバランスではないと言うことですね。 本当の意味でのバランスではなく変換や簡易的な接続状態でのバランス接続という事なので バランス接続の意味は無して視聴上良いと感じる接続方法で良いです。
お礼
そう言う事なんですね。nijjinさん有難うございます。バランス接続のほうが良いと言うイメージにとらわれないことと思いました。早速、安物のRCAですが、接続しなおしました。バランスと変わらないので「理論的にムンドのバランスは音質が劣化します。」とのYorkminsterさんのアドバイスに従い、今後はRCA接続にすることにしました。すっきりして、今迄の迷いが吹っ切れました。
- Yorkminster
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GoldmundもMark Levinsonも買えるような身分ではないので、いい加減な回答ですが... >> 受け手のムンドのキャノン端子(XLR)は2番ホット、1&3番はアースという本来のバランスでないため、ムンドはRCAを奨励しているというか、プリとはバランス接続しないようにと説明書にあります。 // おそらく、プリの故障の原因になる場合があるからでしょう。 ご存知かとは思いますが、バランス接続とは、ホット・コールド・グラウンドという3線で信号を伝達します。このうち、ホットとコールドは、いずれも信号線、つまり電圧がかかっています(不正確ですが、乾電池で言えばプラス側と同じ)。したがって、コールドをグラウンドに接続すると、短絡(ショート)しているのと同じことになります。 このように接続した場合、出力側が電子バランスだと、(出力側機器の)故障の原因になることがあります。また、仮に壊れないとしてもグラウンド電位が乱れるので、理論上、音質は劣化します。 トランス式のバランス出力であれば、基本的に問題はありません。また、電子バランスでも、疑似バランス方式(インピーダンスバランス方式)と呼ばれるものは、問題ありません。 従って、XLR端子に、一般的なバランスケーブルで接続しても良いかどうか、つまり38SLのバランス出力のうちコールドをグラウンドに短絡しても良いかどうか、が問題です。短絡しても良いのであれば、現在のままの接続でも問題ないでしょう。この点は、メーカー(代理店)に問い合わせるのが確実だと思います。
お礼
電気の知識が全く無い私なので、理論的には理解出来ませんが、感覚的には「そう言う事なんだ!」と分かり納得できました。説明書にもこの位書いておいてくれると良いのに・・。この度は有難うございます。購入店で確認したときに「故障にはつながらない。」と言われましたし実際に故障や不具合も無いので、たぶんレビンソンはトランス式か、擬似バランス式なのでしょうね。Yorkminsterさんのように知識があると、オーディオも楽しいでしょうね。間もなく還暦の私には知識を吸収する力もなく、羨ましい限りです。理論上音質劣化しているのに、聴感上はバランス接続のほうが良く聞こえるのは、バランス接続に対する先入観なのかもしれませんね。
お礼
ご紹介いただいた最初の”個人主義”は具体的で、技術的な記載も無く、私の状況に酷似していて大変参考になりました。最終的には”聴き分けて”と言うことなのでしょうが、やはり一般的な見解と言うものは気になりますので、今回のアドバイスは本当に助かりました。結論としては、聴き分ける力もそれほどには無いので、接続として安全なアンバランスに変えました。喉につかえていた物が取れたようでスッキリして、音も良くなったように思います。精神的な要素もオーディオには大きいですね。本当に有難うございました。