20年前、パソコンが専門家の使う特殊な機械だった時代、一般事務職は大勢いました。
男も女も。
伝票をめくって起票して、計算して、清書してと全部人の手でやっていたのです。
私の会社の場合ですが、営業費の経費の精算をするために各事務所で女性を一人雇っていました。
そのほかにファイル整理や事務所の管理などもするわけですが、業務形態の変化によりその職種はなくなりました。
全国に営業所が100ヵ所くらいあり、各所に営業事務の女子事務員がいましたが、1990年代後半に彼女らの結婚退職のあとは補充せず、辞めない女子事務員は本社支社へと配置転換とどんどん減らしました。
本社や支店では男性の一般事務職もいましたが、若い世代は営業的な内容も業務となりましたね。
そんなこんなで、昔一般事務職として仕事をしていた人間が300人いたとしたら、今では20人くらいになりました。
多くは1990年代の初めまでに採用された女子事務員です。(だから女子事務員の平均年齢は40歳超えています・・・1990年代初めまでは24歳くらいまでだったかと思いますが)
男性の一般事務はほぼいないです。
1994年くらいから2000年代前半は事務職での採用はほぼ皆無でした。
昔、人の手を使っていた業務の多くはパソコンがやっています。
昔、上司はこれ清書していおいてと女子事務員にワープロ清書をお願いしていたのですが、そんなものは社員が自分自身で書くものです。これが許されるのは秘書がいる役員以上でしょう。
紙での保存書類も減り、ファイル管理も劇的になくなりました。
ここ20年でオフィスの環境が劇的に変わりました。
でも、事務の仕事はゼロにはなりません。
細やかな人の手が必要な部分はなくなりません。
2000年代以降そうした場所には派遣社員さんを入れています。
が、派遣社員さんは最低限以上のスキルがあり、仕事もそつなくこなしますが、どうしてもそれ以上のことはしてくれません。
する必要もないですからね。
でも、事務員の情熱で対外的にも体内的にも社員であることの重要性を認識してきたのです。
派遣社員の中からもきちんと仕事をし、人間性にも問題のない方には正社員としての就職の道ができてきました。
40代の生粋の正社員の女子事務員の多くは会社のシステムを動かすことは当たり前にしますが、エクセルでマクロを動かせるとか、パワーポイントを使いこなすことどころか、ワードの差し込み印刷すらもできません。(する必要もないし、勉強もさせてもらっていないから・・・と彼女らはいいます。)
派遣できてくれるかたの方がよっぽどスキルがありますよ。
長々と書きましたが、私自身は専門職事務兼営業企画の仕事も担って20年になります。
マクロこそ必要ないのでできませんが、ワードエクセルパワーポイント程度は自力で勉強して人並みに使いこなしてきました。
するとですね・・・これら苦手な年配の社員からいろいろ聞かれるわけです。
年賀状の宛名印刷のやり方まで聞かれちゃうわけです。
本来なら事務のスペシャリストであるはずの一般事務の女子社員を飛び越えてね。
それってなんだかね・・・って思う年の瀬でございました。
お礼
ありがとうございました。 参考にします。