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アンケートについて。
よく、テレビや本でランキングってしていますよね。 その時必ず言われるのが「全国の20代100人にアンケートとりました」とか「主婦100人にアンケートとりました」とかありますが、 結局、東京の人だけにしか聞いていないのでは?? 本やテレビ見ても、東京中心ですし。 本当に全国の北海道から沖縄まで取ってるのでしょうか。
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この質問、本当偶然に見かけました。「社会」カテゴリーは難しいカンジがするので、普段はあまり見ないんですけどね(笑) じゃあ、「全国の20代100人に」ってのを例に取ってみます。 この場合、「全国にいる20代の人たちを対象として、何か調べたいことがある」ということになりますよね。だから、20代の人たちにアンケートを採るわけです。 その場合、一番正確なのは「全国にいる20代全員に聞く」という方法です。この方法は、「全数調査」と呼ばれています。「選挙人名簿」というのを使えば、全国にいる20代が全員分かります。その人たち全員に聞けば、リアルな調査結果が得られますね。が、時間もかかりますし、お金もかかります。それに、人数も多くなるので、アンケート結果をまとめるのが大変そうです。 こういう場合に使われるのが、「サンプリング調査」です。「全国にいる20代の中から代表者を何人か選んで(サンプリングして)、彼らに全国を代表して答えてもらおう」という方法ですね。 サンプリング調査の方法ですが、まず、選挙人名簿などを使って「全国にいる20代全員の名簿」を作ります。これを「母集団」といいます。この中から、代表者を100人、平等に選ぶ(無作為に抽出する)わけです。抽出方法については省略しますが、「くじ引き」なんかも使います。要するに、全国にいる20代の中から「平等に100人」選べれば、それでいいわけです。後は、選ばれた人たちにアンケートを採ればいいですね。全数調査よりは質が低下しますが、全国から平等に代表者を選んでいるので、それなりに精度の高いアンケート結果が得られます。 が、場合によっては、サンプリング調査の精度が低下してしまう場合があります。それは、「母集団の設定」と「代表者の抽出方法」にミスがある場合に起こります。 サンプリング調査は、「母集団の設定→その中から、代表者を無作為に抽出」というプロセスでもって行われます。だから、まず第一に、正確な母集団を設定する必要があるわけです。そしてもう一つ、「抽出方法」について。たとえ母集団が設定されていたとしても、その中から代表者を平等に抽出できなければ、せっかくの母集団も台無しになってしまいますね。精度を上げるには、なるべく正確な「母集団の設定」と「代表者の抽出」が必要なのです。 さて、まとめに入りましょうか。上に書いてあることを思い出しながら、読んでみてくださいね。 ○雑誌でのアンケート この場合、「雑誌を読んでいる人だけ」が、アンケートに答えられますね。だから母集団が、全国にいる20代全員ではなくて、「全国にいる20代の中で、かつ、その雑誌を読んでいる人」になってしまいます。これでは、母集団が片寄ってしまいます。アンケート結果が片寄ってしまっても仕方ないですね。 ○インターネットでのアンケート この場合、「パソコンを使える人だけ」が、アンケートに答えられますね。こんなこと書くと、「今の世の中、パソコン使えない人なんているわけないでしょ」とツッコまれそうですが、意外と使えない人もいるんですよ。そんな人は、やっぱりアンケートの対象者から外されてしまいます。雑誌の場合と同様に、母集団が片寄ってしまいますね。 ○電話でのアンケート これも、雑誌やインターネットと同じですね。winerサン、家に電話ありますか? 普段、家の電話を使ってますか? 最近はケータイが普及したので、家に電話をつけない人が多いですよね。電話アンケートというのは、基本的に電話帳を利用します。だから、電話帳に名前が載ってない人は無視されてしまいます。てことで、やっぱり母集団が片寄ります。こんな風に、電話アンケートはデメリットも多いんです。が、それでもこの方法が利用されるのは、「速い」というメリットがあるからですね。電話かけるだけでアンケートが採れるので、いちいち封筒にアンケート入れて送るよりも、ずっと速いです。だから、選挙関係など、速さが必要とされる場合には電話アンケートが利用されますね。 こんなカンジで、世の中で行われているアンケートというのは、結構いい加減なんですよね。だから、アンケート不信(アンケートに真摯に協力してくれる人が減る)なんていう問題も、時に起こりうるようです。上の例のミスは、いずれも「正確な母集団を設定していないところ」にあるんですけど、金銭的・時間的な問題が絡んでいるので、分かっていてもなかなか改善できないですね。それに、たとえ正確な母集団があったとしても、その中から不平等に代表者を選んでしまうと、やっぱり片寄ったアンケートになってしまいます。さらに、母集団の設定と代表者の抽出が正確であったとしても、アンケート結果をまとめるときに不手際が発生すれば、やっぱり結果が片寄ってしまいます。 アンケートというと、なんか簡単なイメージがしますけど、実際は難しいんですよ(笑) 長くなりすぎたので、この辺で失礼します。 ※上の文章は、「社会調査論」という講義を元に書いてみました。この講義、若干サボった記憶があるので(笑)、もしかしたら書いてることが間違ってるかもしれません。それに、もう半年ほど講義が残ってるので、まだまだ知らないこともたくさんあるかとも思います。てことで、「一般人・アドバイス・自信なし」で書かせていただきました。 ちなみにアンケートは、業界用語で「質問紙調査法」というそうです。 余談ですけど、講義を受けたことで、趣味の『週刊少年サンデー(下にアドレス載せときます)』の巻末アンケートを冷静に見つめられるようになりました(笑) 「安倍なつみサンのグラビア、見ましたか?」なんて質問を見かけると、「少年マガジンと張り合ってるのかな?」って感じてしまいます。
- 参考URL:
- http://www.websunday.net/
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- kikyou_akino
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以前その種の仕事(リサーチ会社関連)をしていたので書きます。 「主婦100人にアンケートとりました」 「全国の20代100人にアンケートとりました」 こういうのは、アンケートをしている会社にモニター(アンケートに答えますよと自分で登録した人)が全国にいますので、その人達に聞いているのかもしれません。 新聞などでアンケート会社がモニターを募集していたりします。 全国の人工分布に比例するように正確にサンプル(回答者)を選出すると言うのは非常にお金がかかるんですね。 まず、名簿ってものがいるでしょう? 選挙からみでTVの仕事(外資系でした)で正確にやったことがあるんですが、すごい金額になりました。 手間もものすごかったです。 人口比でいくと特に若い世代は東京中心のサンプル構成になると思いますね。
お礼
ありがとうございます。 モニター募集なんてあるんですねー 初めてしりました。 街頭インタビューは東京ばかりって気が しますね。
- fine_day
- ベストアンサー率70% (6285/8867)
関西在住ですが、東京のテレビ局や、全国版タブロイド誌のアンケート電話が来たことありますよ。 100人ぐらいのものは口頭質問でしたが、選挙に関する世論調査は最初は口頭で「答えてもいただけますか」と質問して、OKと答えると自動音声に切り替わり、プッシュボタンで回答するようになっていました。 毎日のぞいている懸賞サイトも、質問に答えないとその日の当選結果がわからないようになっています。 いろんな手段で情報を集めているんですね。
お礼
ありがとうございます。 実際に電話あったんですね。 そんなん口だけかと思ってました。
- drift-silvia
- ベストアンサー率29% (84/289)
東京だけじゃないですよ。 アンケートとはいっても、街角アンケートなんかは人件費もかかるし、最近は悪徳商法と間違われるので、ほとんど行われていません。 多くの雑誌は、懸賞にアンケートをつける形です。 TVなんかは、テレビ局のHPを探せば、アンケートありますよ。 内閣支持率などの世論調査は、TV朝日などが電話を突然かけてきて、聞き出すそうです。 また、携帯電話の所持率やDVDの普及率などは、インターネットです。チャンス2メールとかMYDIRECTORY、ポイントメール、imiネットなんかに登録すれば、この類のアンケートが届きます。 関連リンクに、笑っていいとものアンケートのURLを載せときます。
お礼
ありがとうございます。 そういう感じにアンケートとってるのですね。 いろんなところからとってるんですね。
お礼
ありがとうございます。 選挙人名簿なんて難しいこともあるのですね。 でも、何となくいい加減な感じもしますけどね。 社会調査論って僕も似たような授業あったので 取ろうとおもったのですが、難しそうなのでやめました。