色々理由はあります。
1)しょっちゅう監督が代わる
=横浜ベイスターズがまだ「大洋ホエールズ」だった頃から、このチームは監督がしょっちゅう変わる事で知られていました。延べで1番長く監督を務めたのは三原脩監督と別当薫監督の8年が最長です。今年は球団創立60年に当たりますが、その間に監督になったのは述べ28人。2年半で監督が代わっている計算になります。先に揚げた三原、別当両監督の合計16年を抜きにすれば44年で26人。これは異常な数値と言えます。これではチーム力がアップする筈もありません。何せ2年やそこらで、練習方法や戦術が変わるのですから、選手の方がついていけないんです。
2)良いキャッチャーに恵まれない
=試合において一番の要になるのはキャッチャーです。優勝するチームや常勝チームは全てキャッチャーが安定した力を持っています。ヤクルトの古田しかり、巨人の阿部しかり、阪神の城島しかりです。横浜は大洋時代も含めると2回優勝していますが、最初の優勝の時は土井捕手、2回目の時は谷繁捕手と、良いキャッチャーがリードしています。何せチームの要になるべくなりつつあった相川捕手が他チームに移籍したのが痛い。相川がいれば今よりは強かったでしょう。チーム強化をしたいのなら、まず捕手を育てる事です。
3)生え抜きの監督を起用しない
=初優勝を果たした時の三原監督、2回目の権藤監督、どちらも1度たりとて大洋・横浜で選手として在籍した事は無い、言わば外様の監督です。60年の歴史の中で私の頭の中には、生え抜き監督と言えば3人しか思い当たりません。横浜でプレーしてない監督にチーム愛を求めろと言ってもそれは無理な話です。しかし現実問題、不思議な事に外様監督で優勝をしているんです。これはおそらく、横浜にチーム力があっ
た時代の監督が全て外様という所にキーポイントがあると思われます。三原監督・別当監督・権藤監督とみんな外様です。それで頭の悪い事務局は、他チームで優勝経験のある監督を起用するという「愚策」をとる様になったんです。幾ら監督自体に実績があるとは言え、肝心の選手に力が無ければ、優勝なんかできっこありません。その辺は事務局の責任です。優勝を経験した監督なら何とかしてくれるだろう、この安易な発想を何とかしないとダメです。
4)ストッパー不在
=あの大魔神、佐々木の様な絶対的ストッパーが不在なのも、弱い原因の1つです。山口が成長過程にありますが、まだまだムラだらけで、安心してリードを任せられません。絶対的ストッパーが居れば、相手チームにとっては、かなり脅威です。山口をもっと育てるべきです。
5)とにかく投手が弱い
=言わずもがなです。先発が5回ともたない、中継ぎも信頼できるのがいない、山口も今一。これではゲームになりません。
6)事務局が行う有能な選手の放出
=何故か成長過程のいい選手を放出する最近の事務局のやり方には疑問を感じざるを得ません。古木の放出、多村の放出、石井義の放出がいい例です。事務局の人事構想がチーム弱体化を招いているんです。
7)有能な外国人選手に恵まれない
=今年はカスティーヨ、ハーパー、スレッジの外国人勢が珍しくいい成績を出していますが、権藤監督の下での優勝時にいた「ローズ」以来、本当に外国人選手には泣かされ続けてきました。かつては12球団隋一の優良外国人選手の宝庫だったんですが、その選手をスカウトしてきた牛込さんという方がいなくなっちゃったのも一因です。現に3Aでくすぶっていたローズを掘り起こし、見事に日本で開花させたんですから。それから以降は本当に「不良外国人」ばかりです。そうゆう面でもかなり損をしています。
とにかく、この横浜ベイスターズというチームは「単純」なチームです。のせれば強いし、そうでなければ弱い。その辺がハッキリしているんです。ここ数年、成績が上がらなければ選手のモチベーションも下がるに決まっています。とにかく上記の事項を改善し、チームを上手くのせなければ、またいつ優勝、もしくはCSに進出できるもんなのかわかったもんではありません。どの道、尾花監督もあと1年で去るでしょう。30年来の大ファンである私にとってはもう「はぁ~~」と言うしかありません。長文回答、失礼致しました。
お礼
大変参考になりました。 細部まで問題点を把握してあり、また、非常に分かりやすい説明でしたので、 回答者様のベイスターズ愛をひいては、野球愛を強く感じました。 私は横浜生まれ横浜育ちなので、ベイスターズには頑張っていただきたく思います。 しかし、ここにきてまさかの、売却話。 もし、売却されたとしても、ここ、横浜の地でプレーしてもらいたいですね。 回答ありがとうございます。