クルマの設計屋です。
※溶接機が自由に使える。
※トランスミッションを下ろせる工具と場所がある。
※作業期間中、クルマをおいておける場所がある。
以上の要素を満足出来れば、極めて低コストでFWD化が可能と考えられます。
1.ラシーンのリヤサスはマクファーソンだったのではないかと思いますが、すると車軸はカンタンに抜けます。
具体的には駆動シャフトをバラして外側のCVジョイントのケースだけを使ってハブを固定してしまうワケですが、そうしますとハーフシャフト、リヤデフ、リヤへ行くプロペラシャフトがゴッソリ捨てられます。
2.ラシーンの4WDシステム『アテーサ』は、R32などで使われている同名の4WDシステムとは違い、電子制御は入っていません。デフとビスカスを使った、単純な『ファーガソンシステム』です。
センタデフをバラし、ビスカスカップリングのケースかデフピニオンそのもの(同じラシーンでも、排気量によってセンタデフの中身が違います)を溶接してしまえばセンタデフは殺せます。
ビスカスカップリングは『缶詰構造』になっているので、そのまま溶接する事も可能ですが、作業中ケースの一部が吹っ飛ぶ可能性があります。ドリルで圧抜きの穴を開け、ついでに中のシリコンオイルを出し切ってから溶接した方が無難でしょう。
・・・・というワケで、車両改造に慣れた方ならどぅとゆぅ作業ではありません。大学の自動車部レベルでも楽勝でしょう。
が、実はフルタイム4WDとして設計されているクルマのデフは容量がカツカツしか用意されていないケースが多く、その様な設計の場合、前後片方のデフに駆動力をかけ続けると案外アッサリと壊れてしまうので注意が必要です。
よりもそもそも、車両改造に慣れていない方には、この改造はまず不可能ですね。上述致しました説明を読んで、それでもナニをどぅするのか理解出来ない方にはムリ、と断言してしまいます。
また、作業自体は単純ですが手数はかなり多いです。自力で実施されるなら殆どおカネはかかりませんが、プロに頼まれるなら相当の人件費を請求されます。
もし4WDがムダ、という事でFWD化を目論んでらっしゃるのなら、この改造こそ『最大のムダ』と言えるかもしれません。
お礼
専門的な回答を有り難うございました。参考になりました。 一度知り合いの整備士に相談してみます。