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MacでのDTMについての意見を頂きたい
- Macを使用して音楽制作を始めたいと考えています。現在はGarage bandを使っていますが、将来的にはLogic Studioを購入したいです。
- MIDI鍵盤とオーディオインターフェースの購入を考えています。
- 候補としてはTASCAM US-144MK2、ICON DIGITAL CUBE G、TC ELECTRONIC Desktop Konnekt 6の3つですが、どれを選べばいいか迷っています。
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なるほど、少し分かってきました。 まず、ピアノを録音するということであれば、コンデンサマイクを使い、できればステレオで録りたいので、2ch以上のマイクプリ(ファンタム電源内蔵)があった方が良いでしょう。モノラルでももちろん録れますが、ステレオの方が臨場感やスケール感が出ます。 次に、エレキギターやエレキベースを直に録るのであれば、インスト入力が必要です。この手の楽器は演らないので、あまり細かいことはいえませんが... ラインレベルの機器も繋ぐということであれば、できれば独立したライン入力があった方がベターです。マイク入力/ライン入力/インスト入力が兼用になったものも少なくありませんが、どうしてもプリアンプを通るために音質が変化しがちです。 と、あれもこれも...と考え始めると、けっきょく3~5万円程度のものがいちばんバランスがとれていると思います。 2万円前後だと、音質面ではFocusrite Saffire 6 USBをお薦めしたいところですが、独立したライン入力がない、デジタル入出力がない、USBバスパワーのみでやや力感が足りない、といった不満もないではありません(この値段でそれをいうのは酷ですが)。 TASCAM US-144Mk2は、値段の割に機能が豊富で、デジタル入出力(しかも同軸)がある点で他より魅力的だと思います。US-122Mk2との価格差は2000円程度なので、敢えてUS-122Mk2を選ぶこともないと思います。ただ、前モデルの頃から、ときどき相性問題が出たり、無駄にCPUパワーを食ったりといったトラブルも聞かれたので、その辺りがやや心配ではあります。 Cakewalk UA-25EXCWは、定番モデルではあるので、安心といえば安心でしょう。リミッタ/コンプレッサも内蔵しているので、重宝する場面もあるかも知れません。個人的には、ちょっと定番過ぎて面白みに欠ける気がしないではありませんが... TC ELECTRONIC Desktop Konnekt 6は、「2万円でTCの音」というのが重要で、デジタル入出力がない、マイクプリが1つだけといった点で、将来的に凝ったことをやろうとした際にけっきょく買い替えるはめになる気がします。これ1台で完結するならそれでも良いとは思いますが... 他方、Focusrite Saffire PRO 24 DSP辺りになってくると、独立したライン入力がある、S/PDIF入出力だけでなくADAT入力まである、DSPミキサ・DSPエフェクト搭載で柔軟な運用ができる、といった点で発展性も高く、音質面でも一皮むけた感があります。無印のSaffire PRO 24はDSPエフェクトがない程度で、お買い得感があります。 Mac専用であればApogee Duetがありますが、やや拡張性に乏しく、音質面でも最高とまでは言い切れないように思うので、個人的にはやや中途半端な気がします。 TC ELECTRONICであれば、今ならImpact Twinでしょうか。やや冷たい音だと思うので、エレクトロニカやアンビエント系には良く合う音だと思います。機能的にも十分でしょう。個人的には、5万円前後だと、これか、Saffire PRO 24 DSPが光ると思います。 なお、モニタースピーカーにも付言しておくと、FOSTEX PM0.4n辺りで良いので、一般に普及しているものを使った方が良いと思います。「他人の環境でどう聞こえるかの基準」なので、特に無指向性スピーカーは向きません(併用する分には構わないと思いますが)。 あまり参考になる回答でない気がしますが、とりあえず、2万円前後で安全パイを取るならUA-25EXCW、機能的にはUS-144Mk2、音質面ではSaffire 6 USB、5万円前後まで視野に入れると音質面でも機能面でも長く使えるものが多い、という感じでしょうか。 ちなみに、私の場合、オーケストラや吹奏楽の生録がメインなのですが、手軽に行きたいときはSaffire 6 USB、本格的に録るときはRME Fireface UCを持っていきます。やや高価ですが、アルミMacBookでFireWireポートがないので選択肢が少なく、かといってオーディオI/Fであれこれ悩みたくなかったので。 RMEといえば、Babyfaceという新製品があって面白そうですが、日本の代理店からはアナウンスがありません。もし国内でも出るなら、なかなか魅力的な選択肢だとは思いますが...
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- Yorkminster
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>> ダイナミックマイクとコンデンサマイクの違い // ダイナミックマイクというのは、いわゆるスピーカーと同じ構造をしており、比較的ラフに扱っても壊れにくく、機構が単純なので廉価に作れますが、あまり繊細な音は捕らえられず、やや出力が小さいという特徴があります。 コンデンサマイクは、2つの電極間の静電容量の変化を電圧に変換して取り出すもので、構造が複雑ですが、振動板が極めて軽いので繊細な音まで捕らえられます。反面、振動や湿度には非常に弱く、概して高価です。部屋の無駄な反響や静音型パソコンのファンノイズ、遠くの国道を走るトラックの走行音さえ拾ってしまうことがあり、録音環境も問われます。 一般的には、ボーカル用にはダイナミックマイクが多く使われますが、ボーカル用のコンデンサマイクもたくさんあります。また、大太鼓(ドラムセットのフットドラムを含む)や金管楽器のように非常に大きな音圧が加わる場合には、楽器でもダイナミックマイクを使うことがあります。 ところで、音というのは、周波数が低いほど拡散しやすく、高いほど直進しやすくなります(指向性が広い、狭いという)。そのため、音源の近くにマイクを置くと、近接効果といって中低音が盛り上がる傾向にあります。そこで、いわゆるボーカル用マイクというのは、近接効果を相殺するよう中低音がロールオフしています。マイクによっては、ロールオフをON/OFFできるものもあります(ローカットスイッチ)。ローカットは、風や空調、舞台装置などの音が乗るのを軽減する場合にも使われます。 また、マイクには「指向性」というスペックがあって、「どの方向から来る音を捉えるか」が異なります。無指向性(オムニ)は、360度全周の音を均一に捉えます。単一指向性(カーディオイド)は、正面から来る音を最もよく捉えます。超単一指向性は、さらに範囲が狭くなり、ライブのように大音響のPAシステムがある場合にハウリングを防止できます。テレビなどの音声さんが持っているのはショットガンマイクなどといい、超単一指向性の一種です。 指向性が狭いマイクほど余計な音が入りませんが、少しでも軸上を外れると一気に音質が変わってしまいます。楽器のオンマイク(近接)録音では単一指向性マイクを使うのが無難ですが、録音スタジオ並みに静かなら無指向性もありでしょう。 どのマイクが良いかについて、私はあまり多くのマイクを使ったことがないので偉そうなことはいえません。私の場合、最初は、Saffire 6 USB、AKG Perception 220が2本、マイクスタンド2本、15mのケーブル2本、という構成で始めました(オフマイクでのワンポイントステレオ録音)。もっとも、ヘッドフォンやモニタースピーカーは別に買っているので、それも合わせればけっきょく15万円くらいかかっています。 ボーカル、楽器の両方に使えて安価なマイクとなると、Shure SM57辺りでしょうか(1本8000円くらい)。弦楽器や木管楽器のような繊細な音はさすがに厳しいですが、オンマイクで使う限り、けっこう万能なダイナミックマイクです。 RODEの製品は安価な割に高品質で人気がありますが、個人的にはやや高域が演出がかっているように聞こえて、あまり好きではありません。SEIDEの製品も値段の割に良いと思いますが、輸入代理店があまり大きくないので、1本目としてはどうかな、という感じがしないではありません。audio-technicaは国内メーカーでシェアも大きいので、安心感はあります。 >> 今回インターフェースを購入したら、普段音楽を聴く時はそれを通した方が音質が良くなるのか // 音の感じ方は人それぞれですし、組み合わせる機器によっても話が変わってくるので、一概にはいえません。ただ、まあ、Saffire 6 USBとFOSTEX PM0.4nを組み合わせれば、ちょっとしたミニコンポには負けないとは思います(もっとも、あくまでモニター用なので、あまり面白みのある音ではありません)。 MBPを含め、Macのヘッドフォン出力は比較的品質が良いように思うので、劇的な変化はないでしょう。しかし、個人的には、アルミMBのヘッドフォン出力よりはSaffire 6 USBのヘッドフォン出力の方が腰の据わった音だと思います。
お礼
お礼が遅れて申し訳ありません。 本日、US-144MK2を購入しました。初心者の質問に的確に答えて頂きとても感謝しております。また、マイクについてもSM57を注文し、手元に届き次第いじってみようと思っています。 右も左もわからず悩んでいましたが、Yorkminsterさんから頂いたご意見によってようやく購入に踏み切ることができました。 本当にありがとうございます。今一度ここに感謝申し上げます。
- Yorkminster
- ベストアンサー率65% (1926/2935)
iCON CUBEシリーズは見たことしかありませんが(実働状態で触ったことはない)、いずれにせよ真っ先に候補から落ちるでしょう。マイクを使って録音し始めるとコンデンサマイクが欲しくなってくると思いますが、このシリーズはファンタム電源を積んでいないので、その場合に困ることになります。しかも、マイク/ギタープリアンプのゲインといった重要なスペックが開示されていません。ここの輸入代理店は、他のメーカーの製品でもスペックの記載が不十分ですが、iCONに関しては特に酷いです。そういう意味でも、積極的にはお勧めできません。 TASCAMは、全般に値段の割に機能が豊富で、音質もまずまず納得できるでしょう。ただ、US-122Mk2に関しては、操作感がやや独特というか、慣れれば特に問題ないと思いますが、モニタースピーカーによってはやや扱いづらいかも知れません(ヘッドフォンとラインアウトを同時に使えるが、個別の音量調整はできないので、録音時にはモニタースピーカーの側で音量を絞る必要がある。スピーカーによっては音量調整が容易でないものもある)。 他方、Desktop Konnekt 6は、マイク入力、インスト入力が1系統ずつしかないので、ステレオマイク録音ができません。また、レベルメーターやスイッチ、大きなノブなど、「何となくかっこいい」印象がありますが、実際に使ってみるとあまり大層なことはできません。音質に関しては、いわゆるTCの音だとはいえますが、上位機種に比べるとやや見劣りする感がないではありません。 ----- 「じゃあ何が良いんだ」と怒られそうですが、基本的には自分の必要とする機能・スペックを満たすか、で選ぶことになります。いろいろな観点があるので一概にはいえませんが、いちばん大事なのは「同時に何本のマイク、楽器の音を録るのか」「同時に何本のスピーカー、ヘッドフォンにモニターを返すのか」です。 次に考えることは、将来的な拡張性でしょう。2万円前後のオーディオI/Fは、それ単体で済む範囲ならそこそこのことはできますが、いざ色んな機材を追加しようとするとすぐに入出力の数が足りなくなります。 生音の録音という意味では、モニター音にエフェクトがかけられると便利です。たとえば歌を歌うときは部屋の反響を聞きながら歌いますが、ヘッドフォンでモニターしていると反響がなくなるので、非常に歌いにくくなることがあります。 オーディオI/F自体の音質は、2万円前後のものの中で比べるなら、それほど重大な差はないといえます。メーカーごとのキャラクタはありますが、それ以上に機能・スペックの面での制約の方が問題になり得ます。 ともあれ、「具体的にどんなことをやりたいのか」によって適当な機種も変わってくるので、もう少し具体的な話を聞きたいところではあります。 なお、iPhoneの音の方は、iPhone自体を持っていないので何ともいえませんが、音声出力から音を出す方法があるなら(内蔵スピーカー以外から再生できるなら)、何なりと方法はあります。
お礼
詳しい説明ありがとうございます。 まず、US-122Mk2のリンクが貼ってあったのにUS-144Mk2と記載してしまっていました。US-122Mk2の誤表記です。でもUS-144Mk2も良さそうですね。 当面は個人でのギターやベースのLine入力やアンプを挟んでのマイク録音。グランドピアノや三線やクラシックギターのマイク録音を考えています。基本的に一楽器づつ順々に録音していく予定です。尚、僕は歌があまり得意ではないので歌録の機会はあまりないかもしれませんが、友達に歌を入れてもらう機会もあるかもしれません。 好きなジャンルがエレクトロニカやアンビエント系なので、生録を主にしないDAWメインの制作になると思います。 モニタースピーカーについてはPCスピーカーのLogicool Z-4と自作したフルレンジ一発の無指向性塩ビ管スピーカー、それにヘッドフォンを交互に使い分けながら音の調整をしていこうと考えています。 追加の情報がYorkminsterさんのご意向に添えているのか自信がありませんが、この用途で意見頂けることがありましたら追加の回答をお待ちしております。
お礼
初心者の要領を得ないであろう質問にここまで親切にご回答頂き、本当にありがとうございます。すごく助かります。本当にありがとうございます。 お話を拝見し、US-144Mk2もしくはUA-25EXCW、Saffire 6 USBの三択で選ぶことになりそうです。より多機能で高音質なものを望みたい処ですが、DAWの購入資金も合わせると金銭的に厳しそうなので。本当、音楽はお金がかかりますね。資金面でいうとやはり実売価格が一番安いUS-144Mk2が魅力的に見えます。 また、ご指摘頂いたモニタースピーカーに関しては全くと言っていいほど知識が無く、今回言及されたことで自分の作った音の出口についても思索していきたいと思います。 また、大変恐縮ですが、今回お答え頂いたことで更に二点ほど質問させて頂きたい疑問ができました。お恥ずかしいのですが、お暇があればで構いませんのでご指導いただければ幸いです。 といっても、とても完結で率直な質問になってしまうのですが、 1.録音に使用するマイクの選び方 自宅の楽器はアナログなものがほとんどを占めるので、できるだけ透明感のある解像度の高い音で録音したいところですが、先立つものがありません。そのため、「落としどころ」のような製品を教えて頂ければと思います。また、ダイナミックマイクとコンデンサマイクの違いもあまりはっきりと理解できてはいません。ダイナミックマイクがヴォーカル向き、コンデンサマイクが楽器向きということはなんとなく理解できますが、ということは双方の違いは音の指向性だけなのでしょうか? 2.今回インターフェースを購入したら、普段音楽を聴く時はそれを通した方が音質が良くなるのか 現在のオーディオ環境は二つで、一つは先述したZ-4を直接Mac Book Proのイヤホン端子に繋いでいます。もう一つはWinPCにサウンドカードをつけ、そこからデジタルアンプに接続しています。そこで先の環境である Mac Book ProとZ-4の間にインターフェースを挟む、いわゆるプリアンプのような使い方をした場合、音質は向上するものなのでしょうか? たぶん間違っている知識など多分にあると思いますが、ご意見頂ければと思います。