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官僚の天下りと国家の弱体化
- 官僚の天下りとは、官僚が政府によって民間企業に転職することを指します。これまでは黙認されてきましたが、最近ではそのややうしろめたさから、その風潮が減退しようとしています。
- しかし、その風潮が完全に減退してしまうと、官僚になる優秀な人材が減少し、国家の弱体化が懸念されます。
- 一方、官僚の天下りを止めるための経済的なインセンティブを考える必要があります。ただし、高い志や報われる可能性のある仕事に魅力を感じる人々が役人になるためには、社会や人間の心も改善される必要があります。
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>高邁な志だけでトップレベルの優秀な人がこぞって役人になるほど、人間の心も世の中もすばらしくないと思いますね。 そのとおりですね。このような人間の普遍性を無視して仕組みを決めようとすると、悲惨な結果に陥ります。 「インセンティブが小さいほうが無欲かつ優秀な人間が集まる」という理論が本当に成り立つなら、 「所得税や法人税を増税すると、大企業や富裕層が海外に逃げる」なんてこともあり得ないということになりますし、 それ以前に共産主義が成功してるはずです。 性悪説で叩きまくっている官僚を、インセンティブの剥奪をしようとするときにだけ性善説を採用するなんて、ご都合主義にも程があります。 どんな仕組みを作っても、必ず長所短所があり、完全にうまく行くということはまずあり得ません。 ある問題が起こって、いろいろ考えて改善しても、どうしても誤り、または怠慢・不正をする人間が必ず一定割合いるため、 必ず新たな問題が起こります。 あるいは、誤りや不正を未然に防げるようになっても、チェック条件が厳しすぎ、もともと真面目にやっていた大多数の人間に過剰な負担をかけることになる場合もあります。 不正や誤りをできるだけ無くしていく努力は必要ですが、程ほどのところで妥協することはやむを得ないと思います。 官僚のことについては、官叩きは異常ですね。 権力や金が関わる分野では、問題の規模も大きくなりますから、批判の声が大きくなるのもわかりますが、 それでも正常に機能している部分を無視しすぎです。 社会の制度設計というのは、すべての人が満足することはあり得ません。 絶対に誰かが不満を持ちます。常に誰かから不満を持たれ、責められるのに、ボランティア待遇でも高邁な精神で取り組んでくださいなんて、 「言ってる自分がまずやりなさいよ」ですよね。 >国家が弱体化するのが目に見えているのに どうしてそういう風潮が減退しないのでしょうか? ひとつには、官の力が弱まることでメリットのある人たちがいるからという見方があります。 政官財の癒着がありました。そのうちの一つが排除されました。 この三者は、癒着の相手同士でありながら、牽制しあうライバル同士でもあったので、残りの二つはこれまでよりもっと好きなようにすることができるようになりました。 めでたしめでたし。 国民レベルによる官僚・行政バッシングについては、他者を批判し見下したいという根源的な欲求に突き動かされているものと思います。 古今東西、他の国、民族、地域、特定の職業、性別などに一方的にレッテル貼りを行うという行為は多く存在します。 「お前は無能でバカで怠慢なくせに強欲だ」と決め付けることで、相手に損や苦労を押し付けるのに有利だからです。 また、そのような損得勘定を意識するまでもなく、人間の脳は、他者を見下すことに悦びを感じるようにできているようです(生存競争に勝ち抜くための仕組みだと思います)。 そのため、マスコミなどが打ち出す官へのネガティブキャンペーンに、大喜びで飛びつくわけです。 官を排除すれば社会がもっとよくなるような話が世の中を席巻していますが、 公務員の安定した所得や雇用条件を奪うことで、庶民にその分が回っていくということは無いと思いますね。 大企業や富裕層だけがさらに浮かびあがり、もともと中間層に過ぎなかった公務員と、民間の中間層、低所得層は一緒に沈没して行きます。
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- t-watnb
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普通に私たちが支払っている税金の無駄遣いはやめて欲しいという、一般人の普通の発想だと思います。 まずいと思いません。 どうぞ民間にいって、素晴らしい経営者になって、財界として日本に貢献してくれたらいいと思います。 マスコミのあおりでもないと思います。 でもきっと、優秀な彼らは抜け道をつくるのも一流だと思います。 下記について疑問に思ったので、回答に対して質問するのもなんなのですが、返信してくださると嬉しいです。 日本の赤字解消について、官僚の無駄遣い廃止以外になにか新しい案があったら、教えてください。 優秀な人不在の国家の弱体化について、詳しく教えてください。
お礼
ありがとうございます。 日本の赤字解消のためには、抽象的な言葉で申し訳ないですが、やはり国が元気になること、政治や仕事でオープンで活発な議論が行われ 創造的なアイディアが出やすい環境をつくり出すことではないでしょうか? それによって国際競争力を取り戻すこと それが赤字解消につながります。 官僚の無駄遣い それはあるのかもしれませんが、何が無駄で何が無駄でないか線引きが元々難しい分野を「官僚の無駄遣い」というネガティブな言葉で括っておいて、その範疇に入る可能性があるものは、ボーダーラインにあるものまで重箱の隅をつついて糾弾してしまうのは、ある部分では活力を削ぐ流れをつくってしまうと思います。 これも言葉は悪いですがチクり社会をマスコミと一緒になって国民がつくってしまっては、皆が萎縮してしまって例えば仕事であれば、儲けにつながるいいアイディアが出てこなくなってしまうでしょう。 税金の無駄遣い と雑誌に書いてあるものを、自分でそれが本当か本当でないか見極める判断力が必要ではないでしょうか?
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お礼
ずっとパソコンが壊れており、せっかく回答を頂いたのにお礼もできずに申し訳ありませんでした。いろいろな意見を頂き、特に官僚のインセンティブについてはアレルギー反応的な回答を多々いただいたことは、興味深かったのですが、やはり官僚も人間 物質的インセンティブにある程度突き動かされざるを得ないという普遍性を仰っていただいたのには安堵いたしました。たぶん私自身が官僚だと思った方もいらっしゃって、俺の払った税金から給料をもっと欲しいとは何事だ! という心情から頂いたご回答も多かったのだと思います。 私は官僚ではなく、単に こんなに重箱の隅をつっついた様な官僚バッシングをやってしまっては、優秀な人が官僚にならなくなって国家が持たない 結果損をするのは我々ではないか という不安から投稿したものです。 会社でもルールを悪用するほんの少しの人間の為に、全体のルールが不自然なまでに厳格になってしまうことはよくありますが、こういう場合は本当は極端な悪用を排除するルールをつくって、基本ルールはある程度運用が効く幅を維持しておくべきです。 役所は、マスコミの煽りもあって こんな話が積み重なって、息もできない様なルールのがんじがらめになって、結果 そのルールを管理する人間や、その人間を管理する人間と 屋上に屋上を重ねた結果、多大なる生産性の低下とモチベーションの低下 および、優秀な新規人材獲得のチャンス逸失を招いているのではないでしょうか? ありがとうございました。