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2007年にアレルギーの発症に関与しているSTIM1というたんぱく質が

2007年にアレルギーの発症に関与しているSTIM1というたんぱく質が発見されたということを先日知りました。 身体に入った異物(抗原)に刺激された特定の細胞からヒスタミンが分泌されてアレルギ-が起こるそうです。 ヒスタミンは細胞内のカルシウムが多くなると分泌されるそうですが、STIM1が抗原の刺激で細胞表面に移動して外からカルシウムを取り込む関門のような小器冠を開く働きをしていることが分かったそうです。 では、アレルギーの方はカルシウムを摂り過ぎると良くないのでしょうか 食物で摂ったカルシウムは関係ないのでしょうか? ご存知の方はぜひとも教えてください。 よろしくお願いします。

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  • higegie2
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回答No.1

経口摂取のカルシウムは、一切体に害を及ぼしません。食べたカルシウムは胃内で胃酸に曝されて、プラス荷電されたCa++イオンに変換されて小腸から吸収されます。 血中カルシウム濃度が保たれている時は、カルシウムの吸収メカニズムが働くまでCa++は小腸壁に張り付き、そのまま待機しています。吸収される折には、血中カルシウム濃度が下がり始めてからカルシウムバインディングプロテインに包まれてCa++が吸収され、血中へと放出されます。 またカルシウムが不足すると、骨から高濃度のカルシウムを抜き出して、これが血中に放出されます。カルシウム不足では、寧ろ血中カルシウム濃度は高くなります。 STIM1蛋白について、I型アレルギーとサイトカイン(ヒスタミン・ロイコトリエンなど)の関係を説いていますが、理化学研究所からの発表は側面的な見方しかしていませんね。 アレルギーを起こす抗原(アレルゲン)が体内に侵入すると・・・と云う条件が前提になっています。I型アレルギーは、抗原・抗体反応ですから、抗原と云う不法侵入した異種タンパク質VS防御自己蛋白(IgE抗体)との戦争です。 不法侵入と書いた意味は、人の皮膚や粘膜は、外からの異種蛋白を体内に取り込まないシェルター構造になっています。いや、そうなっていなくてはいけない筈なのです。 例えば花粉症ですが、花粉のタンパク質が鼻や眼、喉などから侵入しないように粘膜と云うバリヤーで守られていて、その粘膜から蛋白が侵入すること自体が間違いの始まりなのです。 食物アレルギーでもそうです。胃や腸の中は、生理学的には体の外部であり、決して体内ではありません。ましてや、胃や腸の中にはタンパク質のまま届くはずもなく、肉も卵も全て1~3個のアミノ酸に分解されており、既に抗原・抗体反応を引き起こす異種蛋白ではなくなっている筈なのです。それなのに、上手に蛋白消化できない体が、未消化のタンパク質を腸管粘膜から吸収してしまう不完全な腸が、抗原・抗体反応を引き起こす食物アレルギーの原因となります。 夜寝るときには家の鍵を全て閉じて寝ますよね。それにも関わらず、夜中に賊が侵入すると、泥棒避けのサイレンがなる装置があります。このサイレンが煩いからと云って装置のスイッチを切りますか? 人の体ではこのサイレンをヒスタミン等、サイトカインと呼んでいます。痒みも発赤も、「体の中で何か起きているよ」と知らせる、大切な化学伝達物質です。 STIM1を減らすとアレルギーが出ないと云うのは、夜中に賊が侵入しても大人しく寝ていられる、と云う理論です。もしもこのような手法でアレルギーを治療すると、体は正常なる免疫機構すら壊し、治療過誤から新たなる病が生まれるかもしれませんね。 皮膚や粘膜から異種蛋白が侵入しないように作り変えるのが、アレルギーの真の治療となります。人の体は、皮膚も粘膜も、細胞の殆どを作り変えていますが、作り変えの材料は全て食事から得られる栄養素なのです。鉄などのミネラル類・タンパク質・ビタミン類等々です。 別カテの相談箱もお読み下さい。http://questionbox.jp.msn.com/qa6012922.html

azukityu
質問者

お礼

とてもわかりやすくご説明いただいてありがとうございます! よくわかりました。 アレルギー反応は身体を守るためとはいえ、ときには身体的精神的に辛く苦しいものです。 アレルギー反応なく健康でいられるようになればどんなにいいだろうと思います。 今後アレルギーの根本治療が出来ればと思います。 丁寧なご回答ありがとうございました。 別カテも参考にさせていただきます。

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