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モーツアルトの戴冠ミサのグローリアってどんな曲ですか?(メロディーや歌
モーツアルトの戴冠ミサのグローリアってどんな曲ですか?(メロディーや歌詞ではない)曲の由来や雰囲気など教えていただけたら嬉しいです。
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それは宿題か何かですか?(^^; どうも質問の意図がよくわからないので答えにくいのですが…。 宗教曲にしてはノリがよくて元気な曲だと思います。評論家はよく「祝祭的な雰囲気」などと表現します。つまり「お祝いムード」ですね。私は初めて聴いたとき、「宗教曲というより交響曲みたいだな」と思いました。 モーツァルトの「戴冠式ミサ」より「グロリア」 http://www.youtube.com/watch?v=0hB8mDEYfVE モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」の第4楽章 http://www.youtube.com/watch?v=rETZaTRFHe8 1・呼び名の由来 戴冠式ミサ(戴冠ミサ)というのは通称ですが、この呼び名の由来は、はっきりしないようです。「聖母マリア像の戴冠の儀式のために作曲された」という説もありますが、どうも疑わしいようです。もう一つの説は、「神聖ローマ皇帝レオポルト2世の戴冠式で演奏されたから」というもので、こっちが本当っぽいです。 いずれにせよ、戴冠式のために書かれた曲ではないのです。この曲の初演は、復活祭での演奏でした。では復活祭のために書かれたのかというと、はっきりしません。ただ、復活祭に合っている曲だと思います。 2・復活祭とは 復活祭(イースター)というのはキリスト教の祝日で、最も盛大なお祝いの日です。毎年、「春分の次の満月後の最初の日曜日」に行なわれます。 新約聖書によると、イエスが弟子たちと最後の晩餐をとったのが木曜日で、翌金曜日に裁判にかけられ十字架の上で処刑されて埋葬されます。そして土曜日に黄泉へと下り、日曜日に復活を遂げたとされています。その復活を祝う日が復活祭です。スペインなどラテン系の国々では盛大なパレードが行なわれるそうです。 英語のイースター(Easter)の語源は、ゲルマン神話の春の女神アウストロ(Austro)から来ているそうです。つまり、キリスト教が広まる以前のゲルマン民族の春のお祭りと、キリストの復活を祝う日とが一緒になって、復活祭となったわけです。 3・「グロリア」とは 古来、ミサ曲の歌詞は大体決まっていて(少し違いはあるのですが)、その歌詞に色んな音楽家が曲をつけています。まず最初に「キリエ」という部分があります。ここはわりと厳粛な雰囲気の曲になることが多いです。 「戴冠式ミサ」より「キリエ」 http://www.youtube.com/watch?v=egEgwWoVh8I (歌詞の日本語訳) 主よ、憐れみたまえ。 キリストよ、憐れみたまえ。 主よ、憐れみたまえ。 その次に来るのが「グロリア」という部分で、ここは神の栄光(=グロリア)を賛美するところなので、いかにも輝かしい華やかな曲になることが多いです。 「戴冠式ミサ」より「グロリア」 http://www.youtube.com/watch?v=0hB8mDEYfVE (歌詞の日本語訳) 天のいと高きところには神に栄光あれ。 地には善意の人に平和あれ。 われら主をほめ、主をたたえ、 主をおがみ、主をあがめ、 主の大いなる栄光のゆえに感謝し奉る。 (以下略) 参考までに、モーツァルトの「荘厳ミサ」という曲の中の「グロリア」と比べてみましょう。下記の動画で「グロリア」は3:18ごろからです。 「荘厳ミサ」より「キリエ」「グロリア」の部分 http://www.youtube.com/watch?v=TtFEVrPsUO0 これも明るい曲ではあるのだけど、「グロリア」のところでガーンと盛り上がる感じではないですよね。落ち着いた曲調です。「戴冠式ミサ」のほうが、お祝いムードがあると思います。 (参考ページ) http://oekfan.web.infoseek.co.jp/note/mozart/mass317.htm http://homepage2.nifty.com/pietro/storia/mozart_missa_coronazione.html http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%B4%E5%86%A0%E3%83%9F%E3%82%B5 (参考文献) 八木谷涼子『キリスト教歳時記』(平凡社新書)
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- SPS700
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曲の由来や、音楽的特徴については、下記をご覧下さい。 http://homepage2.nifty.com/pietro/storia/mozart_missa_coronazione.html 戴冠は、ザルツブルク近郊のマリア・ブライン教会の聖母マリア像の1744年行われた「戴冠」に関係があるという説と、1791年のレオポルトIIの戴冠式、フランツIIの戴冠式と、2度演奏されたからという説などがあるそうです。 曲の雰囲気は、下記で http://www.youtube.com/watch?v=MhKWwoAuuC8