Q/MIDIとは「MP3のような再生するファイル」なのでしょうか?それとも編集の形式(?)とかそういうものでしょうか?
A/midiは音源フォーマットの一つです。
音源には、midi(シンセサイザー)、PCM(Waveやmp3など)などがあります。(他にもFMシンセサイザー音源、SSG音源などがある)
いわゆる機械で音を創る(録音するも含む)、出す大本となる規格の一つなのです。もちろん、これらは仕様が異なり、作りも目的も違います。
一般にちまたで流れるデジタル音は、PCM音源です。
たとえば、CDの音、DVDの音やパソコンで再生する音楽、ビデオに収録されたものは、PCM音源です。
これらは、音を直接音として取り込みデジタルデータ化したもので、音の質を良くするには、ビットレートという一秒間に消費するデータの量を増やす必要があります。
たとえば、mp3は32Kbpsより128Kbps、それより320Kbpsの方がより綺麗で現実に近い音が出るという具合です。
それでは、midiとは何かですね。
既に解答があるように楽譜データを創りそれをベースにコンピュータ機器が擬似的に音色と呼ばれる楽器の音データをベースに音を鳴らすのがmidiです。
midiは、高等なシンセサイザー(機械音源)のことで、多くの楽器(最大で1500音近い楽器や風、小鳥のさえずりに至るまで再現可能)の音を再現できます。
大事なのはここから、midiの音質は一秒間に消費するmidiファイルデータ量ではありません。何故ならmidiは楽譜ですからね。少ないデータ量で音を再現できます。
5分の音楽で一般的なポップスミュージックなら数十キロバイト程度(50KB行かない場合が多い)に収まります。
ただし、midiデータはあくまで楽譜であるため、楽譜にかかれている楽器(音色リスト)を再生するコンピュータ機器が搭載している必要があります。また、より高音質な音を出すには、コンピュータ機器のmidi音源機能(元となる音の情報)がよりよく(綺麗な音で)なければならないのです。
さらに、midiには大きく3つの規格があり、
国際標準規格GeneralMIDI
(GM音源,MIDI絶対音源ですから最近はパソコンでは全機でソフトウェアサポート)
Yamaha音源規格
(XG音源,SoundMAXなどのサウンドチップ,ヤマハMU機器に搭載)
Roland音源規格
(GS音源,Windows及びQiuckTimeにソフト音源SC-55相当を搭載,ローランドSC機器に搭載)
と、音色データ(楽器の情報及び、種類、パート数、エコーやリバーブの設定)に違いがあるのが特徴。
たとえば、XG音源対応のMIDIをGS機器で再生すると再生できないこともあるのです。
そのため、MIDIを再生するには、ハードウェアがそのMIDIの音色データベースに対応していないといけないという欠点もある。
Q/皆さんはMIDIをどういう風に使っていますか?
A/作曲などには良いですね。後は確かにデータ量がすくないのでホームページには良いです。他にはカラオケソフトにも使われています。
いかがでしょう。
MIDIは、多くの人が日常として使っているであろうPCM音源とは全く別物で、ハードとソフトが一体となって初めて作れるとともに、作者が意図した音で再生するには、作者が持っている音の環境を使わないといけない。
あくまで、コンピュータが創り、再生する擬似的な音なのです。
そのため、消費するデータ量は楽譜情報だけであるためPCMに比べ圧倒的に少なく。高級なMIDI音源(市販のMU-2000やSC-8850などハードウェア音源)を所有していれば綺麗な音が出る。そのかわり、データ量が増えたから音が良くなるものでもない。
補足
なるほど。よくわかりました。 細かな詳細ありがとうございます。 最近ACIDというソフトに興味を持ったので、MIDIについて知っておきたかったのです。 次回ACIDについて再度質問してみますのでもしご存知でしたらお答え願います。