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ネタバレ? 泡坂妻夫著 「奇術探偵 曾我佳城」を読みました。
ネタバレ? 泡坂妻夫著 「奇術探偵 曾我佳城」を読みました。 ネタバレになってしまいますが、 最後の章で探偵役である人間が殺人を犯し、物語の幕が閉じる様式になっています。 これと似たように、それまで事件を解決してきた探偵役の人間が 犯罪を犯すという作品は、他にもありますか? ぜひ読んでみたいので、どなたかご存じでしたら教えて下さい。
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いわゆる叙述トリック物に当たると思われます。 「叙述トリック」で検索すると色々出てきますよ。叙述トリックは作品全体で読者のミスリードを誘う作品を指すので必ずしも探偵役=犯人とは限りませんが、いくつかご紹介します。 アガサ・クリスティ エルキュール・ポワロシリーズ「カーテン」 ミステリを読む方なら誰もが知るであろう有名なシリーズですが、最終話となるこの作品は衝撃作です。 ポワロシリーズは数多く読みましたが、私は彼の鬱陶しいけど憎めない人柄が好きだったので、ミステリを読み始めて20年ほどになりますが未だにこの作品を読めません。 それから探偵=犯人ではないのですが、同じくポワロシリーズ「アクロイド殺し」は叙述トリックで有名な作品です。 高木彬光 墨野隴人シリーズ 高木氏も日本ミステリ界の巨匠ですが、このシリーズ5作を読み終わったときには結構驚きました。正確に言うと探偵役と犯人がイコールではないのですが、面白い作品でした。 普段読んでいる本が古典ミステリばかりなので、近作の叙述ミステリのおすすめは他の方に期待します。
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- ABAsan
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モロにネタバレになってしまうので本当は知らずに読む方が楽しめると思うのですが………。 探偵が犯人というのはわりとよくあるトリックですが、シリーズ探偵が犯人というのは、さすがにそう多くはないです。 最も早くこのトリックを使用したのは、多分、バロネス・オルツィの「隅の老人」シリーズでしょう。ちなみに言うまでもなく高木彬光の「墨野隴人」はこのシリーズのもじりです。 そして、最も有名なのがエラリイ・クイーンの『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』『レーン最後の事件』のドルリー・レーン4部作です。このあまりにも有名なシリーズがあるが故、同じトリックを使うとどうしても二番煎じになってしまい、他の作家はなかなか使えないですね。クリスティが『カーテン』で使った例が目立つくらいです。
お礼
ご回答ありがとうございました。 大変、参考になりました。 ありがとうございます。
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