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資本主義も共産主義も同じ間違い(既成の「貨幣」概念)の上に立っているの

資本主義も共産主義も同じ間違い(既成の「貨幣」概念)の上に立っているので、格差社会を解決できないと主張をしていた児童文学者と、彼に影響を与えた思想家の名前が思い出せません。二人ともドイツ人だったと思います。貨幣も他の物品と同じく時間とともに劣化すべきと言って、エコマネーや地域マネー運動が広がったルーツです。

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noname#204885
noname#204885
回答No.1

ミヒャエル・エンデとルドルフ・シュタイナーじゃないですか? 下のHPに詳しい解説があります。 http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~konokatu/saitou(08-1-28) 蛇足ですが、個人的にはエンデの文学は好きですが、お金に対する意見はやや皮相的にすぎるような気がします。

gesui3
質問者

お礼

ありがとうございました。 そうでした! エンデとシュタイナーでした。 どうも、年をとると物忘れが激しくていけません。 しかし、地域通貨として現実化しているのに、「やや皮相的すぎる」 と思われるのはどうしてですか。 投機マネーがまたも世界大恐慌を起こしましたが、 その前にアタックなどの団体が投機マネーには大きな税金をかける などの提案をして一部で採用されつつあるなどの方を良しと考えられ るからですか。それとも別のお考えです。

その他の回答 (1)

noname#204885
noname#204885
回答No.2

>しかし、地域通貨として現実化しているのに、「やや皮相的すぎる」と思われるのはどうしてですか。 彼の「ハーメルンの死の舞踏」と言う戯曲を読んだ限りでは、エンデの経済学面の考え方はマルクス主義に極めて近く、要するに通貨による信用創造はまやかしであって、富を蓄えるためには貧しい者からの搾取が必須であると主張しているようでした。実際には、貧しい者が富めるためにも通貨による「信用創造」が必要であることは近代経済の歩みが証明しているところであるので、その意味で「皮相的」と感じました。 もちろん、私自身も市場経済を完全に放任すれば良いとは思っていませんが、質問者様も懸念されている投機経済による暴力的な影響を排除するためには「透明性(いつ誰がどこでどのような取引をしているか)の確保」が最も重要かつ建設的な対策であって、取引自体の制限は、弊害が大きい割りに規制をすり抜ける悪知恵とのいたちごっこになってしまって、あまりうまくいかないような気がします。 また、エンデはともかくとしてシュタイナーの思想の方は、正直カルトに近いと思います。エンデ自身も100%シュタイナーに心酔していた訳でなく、自作品の映画化の際には、テクノロジーを軽蔑するシュタイナー派の人たちに対し「シュタイナーの芸術観は貧しすぎる」と批判しています。 「お金」でなく「時間」に対する考え方なら、エンデの意見に全面的に賛成します。「無駄な時間を節約すること」こそ「時間の搾取=時間泥棒」に他ならないと言う意見は心に響きます。お金儲けと言うのはあくまで手段であって、人間はお金を儲けるために生きている訳ではないのですから、この点は素直にうなずけます。 しかし、それと通貨の役割を否定することとはまた別の話です。私は、資本主義経済には、テクノロジーの進化と生産性の改善によって貧困を撲滅させる本質的な原動力が備わっていると信じています。これがベストなのかどうかはわかりませんが、今まで人類が試してきた制度の中ではそこそこうまく行っている方だと思います。 地域通貨も地域振興や地域文化・コミュニティの発展と言う観点での意義は認めます。その意味では精神世界を大切にするエンデが地域通貨を重視するのは理解できます。一方で、世界レベルでの経済をうまくまわしていき、貧困を撲滅していくためには、今のような通貨は必要だと思います。

gesui3
質問者

お礼

詳しい解説とご高説をありがとうございました。 歴史の歯車は後ろにはもはや回らないのかも知れません。 本源的な見直しビジョンはその点で危うさを抱えていると感じました。 トマスモアのユートピア論もいままたリニューアルして見直されていますが 同様かもしれません。 シュタイナーは神秘思想だと言われていますね。一度自分で読んで確かめてみたいです。 テクノロジーの進化と生産性の改善によって貧困を撲滅させる本質的な原動力が生まれるなら ここ数十年の庶民の貧困進行は不思議です。 最近、中村哲氏の講演を聴き、その連想から二宮尊徳の『報徳記』を読み、重農主義的な地域再建の実践に触れるにつけ、アナザー・ワールドはあるのではないかと思えてくるこの頃です。