一般的には、テロリスト集団の意味では同じように解される傾向にありますが、その支持基盤の厚さは異なるように思われます。
同時に活動範囲も異なりますので、同様の見方をするのは好ましくないと思われます
相違点を思われることを個別に提示してみましょう
1.活動範囲
タリ:アフガニスタンのみ
アル:ペルシア(イラン)を除く中近東全体
2.思想源泉
タリ:アフガニスタン愛国主義(宗教保守派)
アル:イスラム過激派(スーフィー?など)
3.攻撃対象
タリ:アフガニスタン国内の外国勢力とその外国勢力を迎合する北部同盟政府の要人
アル:非アルカイダ
4.組織性
タリ:アフガニスタン国内のイスラム法学者を頂点としたヒエラルキー
アル:組織性は不明瞭で、アルカイダは組織連合
5.テロ行為の性質
タリ:基本的には対抗勢力要人・要衝箇所への攻撃
アル:無差別攻撃
6.支持基盤
タリ:アフガニスタン貧困層全般
アル:不明。一説ではオイルマネー長者・アラブ人資本家がパトロン(民衆に支持基盤はない)
7.活動目的(不明瞭ながら)
タリ:アフガニスタンの政治的支配(もしくは、アフガニスタンの伝統的イスラム社会化)
アル:自由主義・ソビエト勢力に対する過去の報復・世界ムスリム革命?
おおよそ、アルカイダもタリバンも情報力が不足していますので、その全容解明が課題ですが、国際政治敵には、タリバンが純粋な保守系過激派集団であって、アフガニスタン国内だけに問題が留まるの対して、アルカイダの行動は中近東全域と広くその資金力などから国際テロの脅威になりえる、と推測されている。
したがって、アルカイダの封じ込めが優先的課題だったが、ここ2,3年のアルカイダの動向が不明なことから、現在は、アフガン情勢にNATO部隊が集中している現状です。
お礼
詳しい説明ありがとうございます。