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グランドピアノの蓋の角度
- グランドピアノの蓋の角度による演奏の変化について
- ピアノ独奏時の譜面台に関する疑問
- 蓋の開け閉めと譜面台の役割について
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質問者が選んだベストアンサー
アマチュアベースでホール音響を担当する方の目線の話になりますので、ピアノ演奏者の方の意見とは「真っ向から対立する」部分がありますが(音響担当の実務経験上の判断と、ピアノ演奏者側の感覚論は、アマチュアベースではかなり差異がありますので)、それを踏まえての参考意見ということで・・・ >係りの人がグランドピアノの蓋の角度を演目により変えていました。 はい、お気づきのとおり、演目によってはかなり頻繁に変えます。 普通は、リハーサルの時に演奏者と客席の舞台(音響)監督(アマチュアベースなら主催者側の責任者)で実音を聞きながら微調整(大幅な調整もあるが)します。 一般論ですが、良いピアノ、腕の良いピアニスト、音響の良いホールの三拍子が揃えば、ピアノはバックがフルオーケストラでも決して聞き劣りしないほどの大音声で鳴らせる楽器です。蓋は、その音量を一定範囲に規制する大変有効な仕組みで、アンサンブル組む相手の音量に合わせて、ピアノの蓋開度で音量調整を図るわけです。 ただ、演奏者(ピアニスト)がプロ級なら、演目のプログラムの流れによっては、演奏者の腕で音量調整できるので角度調整不要というケースもありますし、逆に演奏者も舞台監督もアマチュアだと、空の客席の状態だけで音を決めてしまおうとするので(本番で客が入るとかなり音が変わる。プロだとそれも見越したバランス決定をするけど)、音響スタッフ側が勘と経験でこっそり微調整することもありますが(^^ゞ >・演奏者が曲想を考慮して指定するのでしょうか? 大抵は、 「その曲の本来持っている曲想に前もって合わせる」 というよりは、 「リハーサルで音を確認して、曲想と実際の弾き方に合わせて開度調整」 というパターンですね。 コンクールだと、主催者側で予め「このピアノはこれがベスト」というセッティングをして、「さぁ、このピアノでどこまでできるかな?」的なやり方になったりしますが。 (注:アマチュアベースの「草コンテストの場合」です。一流コンテストのやり方は知らないです(^^ゞ) >・演奏者がホール環境を考慮して指定するのでしょうか? ベテランピアニストが、何度も出演経験のあるホール等で演奏する場合には、現場の音響を熟知しておられて、予め「こういうセッティングして」とオーダーされることはあります。 そういう場合は、ベテランですからオーダーどおりのセッティングで文句も注文もなく(リハでの微調整は当然あるけど)見事に弾いていただけるのが普通。 でも、そうでない、特にアマチュアベース(プロの卵含む)の「一見さんの演奏者」では、上に掲げたように監督とスタッフでリハ時に決めるケースが普通です。 むしろ、「プロの卵」の演奏会では、演奏者本人ではなく演奏者の「先生」から、事細かい注文を食らうケースの方が多いです(またそれが、「なるほどわかりました」と言うケースもあれば「何に言ってンだ?この先生様は?」という音響技術的に現実離れした注文のケースもあり、慣れると逆に面白い(^^ゞ) あと、声楽の伴奏では、声楽家の方が曲がりなりにもプロ級であれば、普通は声楽家の方がリハでピアノ伴奏に注文を付けるのが普通です。 また、ピアノ担当が声楽の方のお師匠さんの時は、お師匠さんが決めますね。 >・作曲者が指定する場合はありますか? 私は、そういうケースにお目にかかったことはありません。 ただ、「現代音楽」のカテゴリーで、蓋だけにとどまらない、ものすごく細かい指定が入った作品もある・・・と、噂に聞いたことはあります。 ある程度古い作品であれば、作曲当時と現代とでは、ホール音響もピアノ本体の特性も随分変わってるはずなので、「作曲当時の音を忠実に再現する」的なイベントでない限りは、仮に楽譜に細かい指定があったとしても、必ずしもその通りにはしないと思います。というか、しても無駄なので。 >あとピアノ独奏の時、係りの人が手前の譜面台?の板状部分を持って行ってしまいます。 これは、ピアノ演奏の専門家の方から「正しい話」が得られるかもしれませんが… 私が経験した限りでは、ソロ演奏者の方から「取っ払ってくれ」というオーダーが有った時に限りましたね。ソロの方からは「取ってくれ」というオーダーが出ることは割と多いです。 本人がピアノ音を客観的に聞きやすくなる・・・とかはありそうですが、ある程度の大きさのホールなら、譜面台の有無で客席向けの音が大きく変わることは、まず無いです。譜面台よりは弾き手のテクニックによる音の表現幅の方が遙かに大きいので(でないとピアノという楽器の存在価値がないですし(^^ゞ)
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- kenta58e2
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No.1です。 やっぱりプレイヤーの方からはなかなか回答が付かないですね。 まぁ、アマチュアレベルのピアノ弾きの方だと、蓋と音響の関係まで造詣が深い人は、まずほとんど居ませんし、プロの方でも、才能があってトントン拍子にプロになった人の場合では、才能が開花した幼少の頃から「ステージに上がれば、ピアノはスタッフがセットを済ましてあるのが当たり前」という恵まれた環境に包まれて過ごしてきたので、やはり「ステージ音響の事は、そっちの裏方がやっておくのが当たり前でしょ」という感覚で、詳しい事はわからないという人も、実は「びっくりするほど多い」ですから、こんなもんかもしれません。 特にクラシック畑の演奏者の人は、本人には自覚が無くても「私は芸術家」という意識にどっぷり浸かってて、いわば「裏方の仕事は下貶な者がやる事」的な『貴族的』な感覚で、全く学ぼうともしない人の方が多いですから。実際に現場で偉そうにする人が多いし(^^ゞ >つまらない質問だったでしょうか? というよりは、無知を通り越して「これっていったい何の話?」な人の方が多いかもしれません。 質問者の方の >素人だと、曲があってあとはプレーヤーが居れば演奏会が出来てしまうと思いがちです。 というお考えは、それはそれで「まぁそんなもんでしょ」って感じで、私的にはわかりますが、多くのピアノ演奏者も、ピアノを弾く事には詳しくても、ステージ現場の音響については質問者の方と大差ない人が多いという事は言える…と、私は思っています。 余談はさておき… >音量の調節なのですね。 ええ、コンサートピアノの蓋ってもん自体が、「最初ッから音量調整のためにある」ものです。そういう風に設計されています。 >響きがこもるような感じでしょうか? 良いピアノだと、蓋を完全に閉めない限り、さほどにこもった感じの音にはなりません。 ピアノの蓋が、単なる埃除けの類なら、あんなに馬鹿重たい蓋にする必要はないわけです。 あのやたら重たい蓋は、「弦の音を歌に反射させて、周りに拡散させる」ためにわざわざ堅く重く頑丈に作ってあるのです。 だから、逆に「全開」にすることはまずありません。全開にするのは、真上にマイクを据えて録音や拡声を行う時くらいです。だいたいは、4分から8分開きくらいの間で「音の放散量」を調整する事によって、音量を調節します。また、蓋開度と解放方向の向き(=ピアノの向き)によって、そのホールでもっとも全体に音が響きやすい方向に、意識的に「音の放散方向をコントロールする」というケースもあります。 >或いは偉い人の意見が通るとか。 真に経験と知識のある舞台監督が「エライ人」なら、何の問題もないですが(^^ゞ 出演者の中で最も「格が上」の演奏者の意見が通る(しかし、それが音響的にとんでもない意見だったり)ってことも、クラシック畑では良くあります。 もっとも、真に優秀な演奏者なら、ピアノの状態にかかわらず、かなりベストに近い音を自身の奏法だけで出し切るので、そういうのは凄いなぁと心底感心しますが。 あと、下手なプレイヤーほど音が小さく、音の芯も不明瞭なので、下手なプレイヤーだと蓋を開け気味にする…ってこともありますね。 プロの独奏は開度が2~3分で、その後のアマチュアの時には開度を8分くらいにする…なんてことも結構多いです。 ほんと、プロとアマチュアでは、同じように弾いても音量は体感で3倍以上は違いますよ。 ま、いずれもついで話ですが…(^^ゞ
お礼
2回目すいません。 そんなに重たいのですか。二人でやっていたかな?(うろ覚え) グランドなんて触ったこともないですから。 気にしない人もいる訳ですね。そんなの人がやるもんだと。 バリバリのプロのコンサートは聴いたことがありません。そんなに違うのだとは。 音大生さん達もかなりお上手です。 中にはステージ作法からしてプロと変わらないんじゃないかって人もいました。 (あくまで私の尺度で) いずれにしろ微妙な調整で、どちらかと言うと音響監督さん的な裁量により決定され、 気にしない演奏者もいて、多少あってなくとも演奏者の腕でカバー可能で、みたいなですね。 私も電子ピアノで遊ぶことがありますが、 自分が聞いている音と離れて後ろで聞いている音では違うと思います。 素朴な疑問 → つまらない → いやでもけっこう深い質問だったかも。 どうもありがとうございました。
お礼
つまらない質問だったでしょうか? 反響がすくないので。 でもkenta58e2様に3人分ぐらいの投稿をして頂けました。 音量の調節なのですね。 響きがこもるような感じでしょうか? でそれを決める人はその都度違う、と言うかみんなで相談して決めるとか、 或いは偉い人の意見が通るとか。 この場合現場対応だから作曲者はあまり関係しない訳ですね。 素人だと、曲があってあとはプレーヤーが居れば演奏会が出来てしまうと思いがちです。 ホール音響を調整するブレーンも要るのかと。 もう少し粘ってみます。あとは演奏者側からの投稿を楽しみにして。 どうもありがとうございました。