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「街、共同体」がテーマの小説

読書好きな方にお訊ねします。「街」ないし「にぎわい」、をテーマないし、直接のテーマではなくとも主要な題材とした小説を、何でも構いませんので教えていただければありがたいのです。 質問が抽象的で申し訳ありません。換言しますと、個人ではなく、人間の共同体、というものに焦点を当てたものを探しています。なるべく、現代の(ここ10年ぐらいの間に書かれた)小説が望ましいのですが、過去のものでも大変ありがたいです。ジャンルは何でも結構です。よろしくお願いします。 また、私は見つけられないのですが、そうした作品を特集したサイトなど、もしあればぜひご教示ください。お願いします。

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noname#125540
noname#125540
回答No.1

どんな感じのものが良いのか分かりませんが、 共同体だとか、「その場所での暮らすこと」を意識している話としては、 よしもとばなな『海のふた』 街でなくて町ですが・・・・。 一部「地元感」が出てくるのが同じくばななさんの『虹』 まあだいたい、ばなな氏の本は、生活が出てきます。 現実的であれ、非現実的であれ。 でも個人的過ぎるでしょうか。 「街」だと、古いですが村上春樹の『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』 でもこの“街”は全然にぎわっていません(苦笑) 個人ではなく全体である、とは言えます。 たぶんご希望のものとは全然違うだろうと思いますが・・・・・。 三崎亜紀の『となり町戦争』は個人でなくて共同体ですが、これもちょっと違いますかね。 町役場から任命されて働くんですけど。 あと思いついたのは、 小川一水の短編集『老ヴォールの惑星』 表題作も(人間ではないが)一種の共同体の話。 他の作品にはある種の人間社会の話も出てきます。 フィリップ.K.ディック 『パーキーパットの日々』 『パーマーエルドリッチの三つの聖痕』(パーキーパットの長編化) 『ドクター・ブラッドマネー』 『火星のタイムスリップ』 他。 だいたいディック作品は社会と個人の関係が出てくるような気がします。 SFなのですが、実はサラリーマン小説であると評されたことも。 (火星のタイムスリップ) 『1984年』ジョージ・オーウェル。 管理社会です。 全然違うとかもっとこんな感じというコメントを付けてくださると、他の人が答えやすくなるかもしれません。

kirlukija
質問者

お礼

色々と考えてくださったようで、ありがとうございます。 そうですね、私がまだまだ説明不足でした。 外国の作品を幾つか挙げてくださっているんですけれども、すみません、基本的には、日本のものを考えているんです。人々が暮らす環境、または背景としての、現代日本(的な)都市が登場する作品、ということを申し上げたかったのです。ただ、比較対象として、外国の作品であるとか、まあSFであるとか、現代日本ということであまり人々が想起しないようなタイプの都市が出てくる作品を広く読み合わせておくことも、無駄ではないと考えています。 よしもとばななの作品は、私の念頭に置いているような「都会」ではなく、「田舎」ですけれども、同じ日本ということで、比較対象としてはかなり有力です。参考にさせて頂きます。 『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』ですか…。やや観念的にすぎるかもしれません。村上春樹は、ちょっとパスしておきます。 『となり町戦争』は、シュールな枠組みの作品ですね。でも、上にも述べました通り「環境」なり「背景」としての都市が出てきてほしいので、「戦争」をする単位としてのこうした扱い方はやや違うかもしれません。 『老ヴォールの惑星』は、それ自体として、読みやすそうで面白そうな短編集ではありますが、ちょっと私のテーマとはつながらないかもしれません。 ディックの諸作品は、特に『パーキーパットの日々』には興味をそそられます。面白い寓意を含んでいそうな短編集ですね。ただこれにせよ、挙げてくださっている他の作品にせよ、やはり今の私のテーマにつながるかどうかは微妙なところです。 『1984年』は、ネット上のコメントを読む限りでは、なかなか古びない内容を持ったもののようですね。「管理社会」という言葉も今の日本の社会のある側面を語っている様に思えますし、これは読んでおくといいかもしれません。 すみません、折角挙げていただいた作品のほとんどをはねつけるような格好になってしまいましたが、もともとの説明不足です。お許しください。 しかし、数を挙げてくださったおかげでこちらも考えをまとめることができ、参考になりました。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • kensin66
  • ベストアンサー率40% (2/5)
回答No.2

『ナパヤ 現代のユートピア』というのはどうでしょう? ほとんど知られていない本ですが、図書館ならあるかも? JAPANを反対にした架空の国ナパヤ(NAPAJA)が舞台ですが、その根底として実際の北欧や中央ヨーロッパ(デンマークやドイツなど)の「共同体」や「合理的な街づくり」の要素がふんだんに取り入れられて書かれた作品のようです。「街」や「そこに生まれる仕事」というハードと、「住民の共同体」というソフト面との関連性が、しっかり描かれていると思います。

kirlukija
質問者

お礼

ユートピア小説ですね。なるほど、そっちから攻めて行く手もあったか…ありがとうございました。参考にさせていただきます。

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