こんにちは。
適応症などはNo.1の方が回答してくださっている通りですが、
各薬剤の現場での使い分けを簡単にご紹介します。
まず、この3つの薬剤の中で最も一般的で繁用されているのは、圧倒的にロブ錠です。
といっても、No.1さんも書いてくださっている通り、ロブはロキソニンという薬のジェネリック薬品ですので、私が言うもっとも繁用されているというのは、ロキソニンがという意味です。
ロキソニンは効果と副作用のバランスが良く、ちょっとした喉痛や頭痛から骨折の痛みなど、
けっこう何にでも使われます。
続いてロルカム錠ですが、これもおっしゃる通り鎮痛剤という意味ではロキソニンと同じで、
効果を発揮するメカニズムもロキソニンと同じです。
鎮痛効果はロキソニンよりも強いという報告もありますが、
No.1さんの適応のところを見ていただくとわかるとおり、ロルカムは風邪などの喉痛や頭痛には適応がありません。
また、ロキソニンは解熱作用もあるのに対しロルカムにはそれがないため、
「風邪で頭が痛くて、喉も痛くて、ついでに熱もあって・・・」という人にロキソニンは使えてもロルカムは使えません。
そういう意味でもロキソニンが繁用されます。
結果、たくさんの人に使われる=医師も使い慣れているし実績もある、ということで他の症状でもロキソニンが使われることが多くなります。
もちろん、整形外科のDrなどは鎮痛剤も使い分ける方もおられます。
最後にセラピエースについてですが、これも同じくペントイルという薬のジェネリック薬品ですが、
こちらは正直現場ではほとんど見かけません。
前述の2薬品と比較すると、鎮痛効果を発揮するメカニズムも違いますし、
ロルカムと同様に適応症が限られており、解熱作用もありません。
また、発売されたのが25年以上前の薬剤ですので、
おそらく最近ではあまり使われていないのではないでしょうか。
以上、ご参考になれば。