同一ネットワークという言葉は、現在の主流となったTCP/IP技術の上で
通信相手を指定し、通信する経路を確立する上で
ゲートウェイやルーターを必要としないネットワークでいいと記憶しています。
たとえば、二つのPCをハブに繋いだときに
一方が192.168.0.1、他方が192.168.1.1
netmaskが255.255.255.0となっている場合。
これは物理的、あるいは外見上
二つのPCを繋いだネットワークに見えますが
実際には、この二台の間で通信はできません。
繋がれるPCの所属や所有者、使用目的やOSの特徴は
同一ネットワークという言葉において、一切の意味を持ちません。
実際には、事業所が一つの中小企業ならば、単一ネットワークとして
社内のネットワークを設定しますし、個人のLANでは単一ネットワークになっていなければ
それは構築に失敗した事を意味することが多いと思います。
(時折ルーターと無線LANの併用で、そういうミスを起こす事例があるようです)
つまり、前述のような構成にはならないようにするのが当たり前で
結果的に、それは同一ネットワークとして構築される事が多いのは事実です。
しかし多事業所の企業や、部署ごとのネットワーク特性の違う企業なら
社内で複数のネットワークを構築することもあります。
個人宅でも、セキュリティリスクから、異なるネットワークを運用する人が
いたとしても、なんら不思議なことではありません。
(これは遊び用PCと作業用PCの二台を置くことの延長線上にある概念です)
なお、前述構成で通信を行うためには
間に二つのネットワークアダプターを持つコンピューターを入れ
192.168.0.2と192.168.1.2という二つのIPアドレスを割り当て
さらにこの二つのネットワークアダプターの間での
通信を取り持つためのソフトウェアを動かす必要があります。
一般的には、ルーター装置にはこの役割も含まれています。
ただし、特定の設定を行わない限り、ルーター装置では
異なったネットワークの間での通信には、制限が厳しいのが普通です。
つまり、それはセキュリティ的な問題を含み
異なったネットワーク構築には、そういった目的もあるということです。
こういった複雑なネットワーク構成を理解することは難しく
(ルーティングという経路設定が必須となります)
ふつうは日常的に必要なことだけ理解すれば良いと思っています。
ハブとルーター、それにアクセスポイント装置
ブリッジ接続などの仕組みを理解していれば
家庭でのネットワーク機器選択では、とりたてて困ることはありません。
お礼
よく分かりました。ご回答ありがとうございます。