こんにちは。
・「時間」──お金では買えませんよね。
かと言って、現代社会の特徴とも言える「時短」には、意外な盲点があると言える。
利便性とスピードアップで空き時間が生じ、そこを埋めるために、あらたな雑事をこなすことにも繋がる。
趣味ばかりに没頭もしていられないわけで、一事が万事、自らを多忙に追い込む日常においては、時に心が疲弊しかねない。
・「買ってから(得てから)維持し未来へ継がせるスキル」──これはどうでしょう?
お金でたいがいの物は変える時代だと私も思う。
でも、子供は産んだあとからが肝心であり、そこからがスタート。
親の責任は重く、育児放棄など一切あり得なく、陰ながら無償の愛を(恐らく死ぬまで)注ぎ、気にかける存在でもある。
結婚も同じ。 何十年も相応に幸せを感じながら連れ添い、一生を添い遂げるというのは、誰にでもできることじゃあないと思う。
物だって、そう。
すぐ飽きて、また次のを買ったり、酷い時は買った直後に更なる物を物色していたりして。
昨今の「リサイクル礼讃」の風潮は、現代の理に叶って望ましい反面、本来不必要な消費をも助長しているとも言える。
とかく昨今は「買うこと」「得ること」に主眼がいきがちだけれども、
それは「本末転倒」なのかもしれない。
一つの物を時間をかけて吟味し、手に入れるまでの努力を惜しまないことの尊さとか、手に入れてから末長く大切に使う事、有難みとか、
更にはそれを他人に受け継いでもらうという意識を育むことの大切さなどを、
もっと認識しても良いのかもしれない。
けれども、こういった認識というものは、多少なりとも消費の渦に身を浸した経験値が無いと、なかなか理解しづらいものなのだろう。